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荒 ぶる 鳥 神

  • Writer: Rolf Reeves
    Rolf Reeves
  • Oct 30, 2023
  • 10 min read

神言(かみごと)

高天原 (たかあまはら) に神 (かみ) 留 (つま) り坐 (ま) す。『元津御祖皇大神 (もとつみおやすめおほかみ) の命 (みこと) 以 (もち) て。八百万 (やほよろづ) の神たちを神集 (かむつど) へに集へ賜 (たま) ひ神議 (かむはか) りに議り玉ひて。伊都 (いづ) の大神 (おほかみ) 美都 (みづ) の大神は豊葦原 (とよあしはら) の水穂 (みづほ) の国を。安国 (やすくに) と平 (たひら) けく所知食 (しろしめ) さむと天降 (あまくだ) り玉ひき。如此 (かく) 天降 (あまくだ) り玉ひし四方 (よも) の国中 (くぬち) に荒振 (あらぶる) 神等 (かみたち) をば。神問 (かむとは) しに問 (とは) し玉ひ神掃 (かむはら) ひに掃ひ給 (たま) ひて、語問 (こととひ) し磐根 (いはね) 樹 (きね) 立草 (たちくさ) 之 (の) 片葉 (かきは) をも語止 (ことやめ) て。天之磐座 (あめのいはくら) 放 (はな) ち天之八重雲 (あめのやへくも) を伊頭 (いづ) の千別 (ちわき) に千別 (ちわき) て天降 (あまくだ) り賜ひき。如此 (かく) 天降 (あまくだ) り賜ひし四方 (よも) の国中 (くになか) を安国 (やすくに) と定 (さだ) め奉 (まつ) りて下津磐根 (したついはね) に宮柱 (みやばしら) 太敷立 (ふとしきたて) 。高天原 (たかあまはら) に千木 (ちぎ) 多加 (たか) 知りて皇大神 (すめおほかみ) の美頭 (みづ) の御舎 (みあらか) 仕 (つかへ) 奉 (まつ) りて。天 (あめ) の御蔭 (みかげ) 日 (ひ) の御蔭 (みかげ) と隠 (かく) り坐 (ま) して。安国 (やすくに) と平 (たひら) けく所知食 (しろしめ) さむ国中 (くぬち) に成出 (なりいで) む天 (あめ) の益人 (ますひと) らが、過 (あやまち) 犯 (をか) しけむ雑々 (くさぐさ) の罪事 (つみごと) は。天津罪 (あまつつみ) とは。畔放 (あはな) ち溝埋 (みぞう) め樋放 (ひはな) ち頻蒔 (しきま) き串差 (くしさ) し、生剥 (いけは) ぎ逆剥 (さかは) ぎ屎戸 (くそへ) 許々太久 (ここたく) の罪を。天津罪と詔別 (のりわけ) て国津罪 (くにつつみ) とは。生膚断 (いきはだだち) 、死膚断 (しにはだだち) 、白人 (しらひと) 胡久美 (こくみ) 。己 (おの) が母 (はは) 犯 (をか) せる罪、己 (おの) が子 (こ) 犯 (をか) せる罪。母と子と犯せる罪、子と母と犯せる罪。畜 (けもの) 犯せる罪、昆虫 (はふむし) の災 (わざはひ) 。高津神 (たかつかみ) の災 (わざはひ) 、高津鳥 (たかつとり) の災 (わざはひ) 。畜 (けもの) 殪 (たふ) し蠱物 (まじもの) せる罪、許々太久 (ここたく) の罪 (つみ) 出 (いで) む。如此 (かく) 出 (いで) ば天津宮言 (あまつみやこと) 以 (も) て。天津金木 (あまつかなぎ) を本打切 (もとうちきり) 末打断 (すゑうちたち) て。千座 (ちくら) の置座 (おきくら) に置足 (おきたら) はして。天津菅曽 (あまつすがそ) を本刈絶 (もとかりたち) 末刈切 (すゑかりきり) て八針 (やはり) に取裂 (とりさき) て。天津祝詞の太祝詞言 (ふとのりとごと) を宣 (の) れ、如此 (かく) 宣 (の) らば。 天津神 (あまつかみ) は天 (あま) の磐戸 (いはと) を推披 (おしひら) きて。『天 (あめ) の八重雲 (やへくも) を伊頭 (いづ) の千別 (ちわき) に千別て所聞食 (きこしめさ) む。国津神は高山 (たかやま) の末 (すゑ) 短山 (ひきやま) の末に上 (のぼ) り坐 (まし) て。高山 (たかやま) の伊保里 (いほり) 、短山 (ひきやま) の伊保里 (いほり) を掻分 (かきわけ) て所聞食 (きこしめさ) む。如此 (かく) 所聞食 (きこしめし) ては罪と云ふ罪は不在 (あらじ) と。科戸 (しなど) の風 (かぜ) の天 (あめ) の八重雲 (やへくも) を吹き放 (はな) つ事の如く。朝 (あした) の御霧 (みきり) 夕 (ゆふべ) の御霧 (みきり) を朝風 (あさかぜ) 夕風 (ゆふかぜ) の吹掃 (ふきはら) ふ事の如く。大津辺 (おほつべ) に居 (を) る大船 (おほふね) を舳 (へ) 解放 (ときはな) ち艫 (とも) 解放 (ときはな) ちて大海原 (おほわだのはら) に押放 (おしはな) つ事の如く。彼方 (をちかた) の繁木 (しげき) が本 (もと) を焼鎌 (やきがま) の敏鎌 (とがま) 以 (も) て打掃 (うちはら) ふ事の如く。遺 (のこ) る罪は不在 (あらじ) と祓ひ賜ひ清め玉ふ事を。高山 (たかやま) の末 (すゑ) 短山 (ひきやま) の末より佐久那太理 (さくなだり) に落 (おち) 。多岐 (たき) つ速川 (はやかわ) の瀬に坐 (ま) す瀬織津比売 (せおりつひめ) と云ふ神。大海原 (おほわだのはら) に持出 (もちいで) なむ、如此 (かく) 持出往 (もちいでいな) ば。荒塩 (あらしほ) の塩の八百道 (やほぢ) の八塩道 (やしほぢ) の塩の八百会 (やほあひ) に坐 (ま) す速秋津比売 (はやあきつひめ) と云ふ神。持 (もち) 可々呑 (かかのみ) てむ、如此 (かく) 可々呑 (かかのみ) ては。気吹戸 (いぶきど) に坐 (ま) す気吹戸主 (いぶきどぬし) と云ふ神。根 (ね) の国 (くに) 底 (そこ) の国に気吹 (いぶき) 放 (はなち) てむ、如此 (かく) 気吹 (いぶき) 放 (はなち) ては。根の国 (くに) 底の国に坐 (ま) す速佐須良比売 (はやさすらひめ) と云ふ神。持佐須良比 (もちさすらひ) 失 (うしなひ) てむ如此 (かく) 失 (うしなひ) ては。現身 (うつそみ) の身にも心にも罪と云ふ罪は不在 (あらじ) と。祓 (はらひ) 給 (たま) へ清 (きよめ) 玉へと申事 (まをすこと) を所聞食 (きこしめせ) と。恐 (かしこ) み恐みも白 (まを) す。

『中臣祓(なかとみのはらへ)』解説と本文

「中臣祓(なかとみのはらえ)」は、「中臣祓(なかとみのはらえ)」の他に「中臣祭文(なかとみのさいもん)」や『大中臣経(おおなかとみきょう)』ともよばれる祝詞です。 『延喜式(えんぎしき)』巻八の「六月晦大祓(大祓詞)」をもとにして作られたとされており、大祓詞(おおはらへのことば)と混同されるが、同じではありません。 12世紀成立の『朝野群載(ちょうやぐんさい)』巻六に「中臣祭文」として収録されたものが、現存最古とされています。 東大寺の修二会などでも中臣祓が唱えられているそうですが、中臣祓を唱える密教修法といえば、まず、台密(天台密教)の「六字河臨法(ろくじかりんぼう)」が連想されます。 『六字河臨法』の伝授は受けてませんので、詳細はわかりませんが、船二艘を横並びにつなぎ、本尊を川下へ向け、川をさかのぼりながら七瀬で禊祓の法を修し、識衆は中臣祓を唱えるそうです。 '七瀬で禊祓'といえば、天皇の災厄を人形(ひとがた)にうつし、七人の勅使が七瀬(大七瀬・霊所七瀬・加茂七瀬など)に流す「七瀬祓(ななせのはらえ)」が連想されます。 いざなぎ流の呪詛返しとも共通するところがあるそうで、『六字河臨法』はきわめて日本的な修法といえます。 真言神道の立場から中臣祓の注釈した『中臣祓訓解(なかとみのはらえくげ)』という両部神道書があります。

中臣祓(なかとみのはらへ) 高天原(たかまのはら)に神留坐(かむづまりましま)す 皇親(すめむつ)神漏岐(かむろぎ)神漏美(かむろみ)の命(みこと)を以(もち)て 八百万(やほよろづ)の神等(かみたち)を 神集(かむつどへ)に集賜(つどへたま)ひ 神議(かむはかり)に議賜(はかりたまひ)て 我(あが)皇孫尊(すめみまのみこと)をば 豊葦原(とよあしはら)の水穂(みずほ)の国(くに)を 安国(やすくに)と平(たひら)けく所知食(しろしめせ)と事依(ことよさ)し奉(まつり)き 如此(かく)依(よさ)し奉(まつり)し国中(くぬち)に荒振(あらぶる)神達(かみたち)を 神問(かむとは)しに問賜(とはしたま)ひ 神掃(かむはらひ)に掃賜(はらひたま(ひて 語問(こととひ)し磐根(いはね)樹(き)の立草(たちくさ)の垣葉(かきは)をも語止(ことやめ)て 天磐座(あめのいわくら)放(はな)ち 天(あめ)の八重雲(やへくも)を伊豆(いづ)の千別(ちわき)に千別(ちわき)て 天降(あまくだし)依(よさ)し奉(まつり)き 如此(かく)依(よさ)し奉(まつり)し四方(よも)の国中(くになか)に 大倭(おほやまと)日高見(ひたかみ)の国(くに)を安国(やすくに)と定(さだめ)奉(まつり)て 下津(したつ)磐根(いはね)に宮柱(みやはしら)太敷立(ふとしきた)て 高天原(たかまのはら)に千木(ちぎ)高知(たかしり)て 吾(あが)皇孫尊(すめみまのみこと)の美頭(みづ)の御舎(みあらか)に仕奉(つかへまつり)て 天(あめ)の御蔭(みかげ)日(ひ)の御蔭(みかげ)と隠坐(かくりまし)て 安国(やすくに)と平(たひら)けく所知食(しろしめさ)む国中(くぬち)に成出(なりいで)む 天(あめ)の益人等(ますひとら)が 過(あやまち)犯(おかし)けむ雑々(くさぐさ)の罪事(つみごと)を 天津罪(あまつつみ)とは 畦放(あはなち) 溝埋(みぞうめ) 樋放(ひはなち) 頻蒔(しきまき) 串刺(くしさし) 生剥(いけはぎ) 逆剥(さかはぎ) 屎戸(くそへ) 許々太久(ここたく)の罪(つみ)を天津罪(あまつつみ)と宣別(のりわけ)て 国津罪(くにつつみ)とは 生膚断(いきはだだち) 死膚断)しにはだだち) 白人(しらひと) 胡久美(こくみ) 己(おの)が母(はは)犯罪(をかせるつみ) 己(おの)が子(こ)犯罪(をかせるつみ) 母(はは)と子(こ)と犯罪(をかせるつみ) 子(こ)と母(はは)と犯罪(をかせるつみ) 畜(けもの)犯罪(をかせるつみ) 昆虫(はふむし)の災(わざはひ) 高津神(たかつかみ)の災(わざはひ) 高津鳥(たかつとり)の災(わざはひ) 畜(けもの)仆(たふ)し 蟲物(まじもの)為(せる)罪(つみ) 許々太久(ここたく)の罪(つみ)出(い)でむ 如此(かく)出(いで)ば 天津(あまつ)宮事(みやごと)を以(もち)て 天津(あまつ)金木(かなぎ)を本打切(もとうちきり)末打断(すゑうちたち)て 千座(ちくら)の置座(おきくら)に置(おき)足(たら)はして 天津(あまつ)菅曾(すがそ)を本苅断(もとかりたち)末苅切(すゑかりきり)て 八針(やはり)に取辟(とりさき)て 天津祝詞(あまつのりと)の太祝詞事(ふとのりとごと)を宣(の)れ 如此(かく)宣(のら)ば 天津神(あまつかみ)は天(あめ)之(の)磐門(いはと)を押開(おしひら)き 天(あめ)之(の)八重雲(やへぐも)を伊豆(いづ)の千別(ちわき)に千別(ちわき)て所聞食(きこしめさ)む 国津神(くにつかみ)は高山(たかやま)の末(すゑ)短山(ひきやま)の末(すゑ)に登坐(のぼりま)して 高山(たかやま)の伊穂理(いほり)短山(ひきやま)の伊穂理(いほり)を撥別(かきわけ)て所聞食(きこしめさ)む 如此(かく)所聞食(きこしめし)ては 罪(つみ)と云(いふ)罪(つみ)は不在(あらじ)と 科戸(しなど)の風(かぜ)の天(あめ)の八重雲(やへぐも)を吹放(ふきはなつ)事(こと)の如(ごと)く 朝(あした)の御霧(みきり)夕(ゆふべ)の御霧(みきり)を朝風(あさかぜ)夕風(ゆふかぜ)の吹掃(ふきはらふ)事(こと)の如(ごと)く 大津辺(おほつべ)に居(を)る大船(おほふね)の舳(へ)解放(ときはなち)艫(とも)解放(ときはなち)て大海原(おほわだのはら)に押放(おしはなつ)事(こと)如(ごと)く 彼方(をちかた)の繁木(しげき)が本(もと)を焼鎌(やきがま)の敏鎌(とがま)以(も)て打掃(うちはらふ)事(こと)の如(ごと)く 遺(のこ)れる罪(つみ)は不在(あらじ)と 祓賜(はらひたま)ひ清賜(きよめたまふ)事(こと)を 高山(たかやま)之(の)末(すゑ)短山(ひきやま)之(の)末(すゑ)より 佐久那太理(さくなだり)に落(おち)瀧(たき)つ速川(はやかは)の瀬(せ)に坐(ま)す瀬織津比咩(せおりつひめ)と云(いふ)神(かみ)大海原(おほわだのはら)に持出(もちいで)なむ 如此(かく)持出(もちいで)往(いな)ば 荒塩(あらしほ)の塩(しほ)の八百道(やほぢ)の八塩道(やしほぢ)の塩(しほ)の八百会(やほあひ)に坐(ま)す速開都比咩(はやあきつひめ)と云(いふ)神(かみ) 持(もち)可可呑(かかのみ)てむ 如此(かく)可可呑(かかのみ)ては 気吹戸(いぶきど)に坐(ま)す気吹主(いぶきどぬし)と云(いふ)神(かみ) 根国(ねのくに)底国(そこのくに)に気吹(いぶき)放(はなち)てむ 如此(かく)気吹(いぶき)放(はなち)ては 根国(ねのくに)底国(そこのくに)に坐(ま)す速佐須良比咩(はやさすらひめ)と云(いふ)神(かみ) 持佐須良比(もちさすらひ)失(うしなひ)てむ 如此(かく)失(うしなひ)ては 自以後(きょうより)始(はじめ)て罪(つみ)と云(いふ)罪(つみ)咎(とが)と云(いふ)咎(とが)は不在物(あらじもの)をと 祓賜(はらひたま)ひ清賜(きよめたまふ)と申(まを)す事(こと)の由(よし)を 八百万(やほよろづ)神等(かみたち)諸共(もろとも)に左男鹿(さをしか)の八(やつ)の耳(みみ)を振立(ふりたて)て所聞食(きこしめせ)と申(まを)す
 
 
 

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