居合 刀 柄
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
- 12 min read
居合刀とは - 刀剣ワールド
「模造刀」について根本的な定義はありませんが、一般的には日本刀の形をした金属製品で、刃の付いていない日本刀です。コスプレや演劇での小道具として用いられたり、床の間などに飾られたりするなど、本物の日本刀の「代役」として幅広く用いられている模造刀は、模造刀を取り扱っている商店やインターネット通販などで購入することが可能。近年、その人気が高まっている模造刀についてご紹介します。 模造刀とは 関連YouTube動画 模造刀とは 模造刀の種類

模造刀とは
高級模造刀とは
刀剣ブーム、あるいは戦国ブームが巻き起こって久しい現在、「真剣」である本物の日本刀とは違い、登録なども必要なく気軽に所持できる「模造刀」が人気を集めています。そんな中でも本物志向の刀剣ファンから注目されているのが、真剣さながらの外観を持つ「高級模造刀」です。 通常の模造刀との違いやこだわりポイントなど、高級模造刀の基礎知識についてご説明すると共に、多種多様な模造刀を取り扱う「名古屋刀剣ワールド オンラインミュージアムショップ」(ハートマークショップ)でオススメの高級模造刀2振をご紹介します。 高級模造刀とは 関連YouTube動画 模造刀とは 模造刀の種類 模造刀の購入方法 オリジナル模造刀「太刀 銘 包永(金象嵌)本多平八郎忠為所持之」 オリジナル模造刀「短刀 銘 備州長船住長義(名物大坂長義)」 博物館内のミュージアムショップで取り扱う模造刀をネット通販サイトで購入できます。 ネット通販サイトでは、刀剣にまつわる歴史品(模造刀・グッズ)が購入できます。
高級模造刀とは
模造刀を購入する
日本刀人気の高まりと共に、模造刀人気も高まってきています。人気を二分しているのが「名刀」と「漫画などに登場する刀」。名刀の模造刀は「刀剣女子」をはじめとした日本刀ファンに、また漫画などに登場する刀の模造刀は漫画などの原作ファンだけではなく、コスプレーヤーにも人気です。模造刀の購入方法や人気の模造刀、所持に際しての注意点や処分方法など、「模造刀のオーナー様となること」に着目します。 模造刀の購入方法 YouTube動画
居合刀の選び方
居合刀を選ぶ上で大切なポイントは、居合道の稽古で使用するのか、他の武道の方の鍛錬用なのかなど、どのような目的でどのくらいの頻度、その居合刀を使用するのか、です。その上で、自分の身長や腕の長さ、手のひらの大きさ、性別、年齢、稽古する団体や流派を参考に、刀の長さや重さが決まります。初めて購入する場合には、普段から指導いただいている師範や先生、先輩方のアドバイスなどを聞きながら選んでいくことを推奨しています。
このページは、居合刀オプション全般のご案内をしております。各居合刀モデルに対応するオプション詳細は、各居合刀の商品ページをご参照ください。
居合刀の重量は、刃渡り・柄の長さ・刀装具オプションによって異なります。
最適な刃渡りの算出方法
刀身の切っ先先端から刃の棟と茎の棟の境にある棟区(むねまち)までの直線距離を刃渡りといいます。刃渡りには、ハバキは含まず(写真参照)、尺・寸・分の単位で表されます。1尺の長さは約303 mm、1寸は1尺の1/10で30.3 mm、1分は1寸の1/10で約3 mmです。
刃渡り・柄の長さ・重量居合刀の推奨サイズ & 重量 一覧表 身長 (男性/女性) 最適な刃渡り 最適な柄の長さ 標準刀身 重量 重量刀身 重量 150 cm ~ 155 cm 2尺2寸( 66.6 cm ) 7寸5分 ~ 8寸( 22.7 ~ 24.3 cm ) ~ 780 g ~ 900 g 155 cm ~ 160 cm 2尺2寸5分( 68.2 cm ) 7寸5分 ~ 8寸( 22.7 ~ 24.3 cm ) ~ 790 g ~ 915 g 160 cm ~ 165 cm 2尺3寸( 69.6 cm ) 8寸 ~ 8寸5分( 24.3 ~ 25.6 cm ) ~ 800 g ~ 930 g 165 cm ~ 170 cm 2尺3寸5分( 71.2 cm ) 8寸 ~ 8寸5分( 24.3 ~ 25.6 cm ) ~ 810 g ~ 945 g 170 cm ~ 175 cm 2尺4寸( 72.7 cm ) 8寸5分 ~ 9寸( 25.6 ~ 27.3 cm ) ~ 820 g ~ 960 g 175 cm ~ 180 cm 2尺4寸5分( 74.2 cm ) 8寸5分 ~ 9寸( 25.6 ~ 27.3 cm ) ~ 830 g ~ 975 g 180 cm ~ 185 cm 2尺5寸( 75.8 cm ) 9寸 ~ 9寸5分( 27.3 ~ 28.8 cm ) ~ 845 g ~ 990 g 185 cm ~ 190 cm 2尺5寸5分( 77.3 cm ) 9寸 ~ 9寸5分( 27.3 ~ 28.8 cm ) ~ 860 g ~ 1010 g 190 cm ~ 195 cm 2尺6寸( 78.8 cm ) 9寸5分 ~ 10寸( 28.8 ~ 30.3 cm ) NA ~ 1030 g 195 cm ~ 2尺7寸( 81.8 cm ) 9寸5分 ~ 10寸( 28.8 ~ 30.3 cm ) NA ~ 1050 g
その他、オプション詳細
刃文
刃文は審美的な要素が強く、居合刀の使用には影響がありません。 真剣では、焼き入れ(熱した刀身を一気に水槽の中に入れて冷却する)前に行う、粘土や砥石の粉を混合した「焼き刃土」という土を盛る「土置き」の工程で、刃文が出る刃側には薄く、棟側には厚く土を盛って焼き入れを行います。土で刀身に加わる熱量を調整することで、刀の表面に「マルテンサイト」と呼ばれる鋼鉄が表出し、刃文が作り出されます。
樋彫り
刀身の鎬地に彫られた溝のことを、樋や棒樋といいます。 樋があることによって、刀身の強度を落とさずに軽量化することができ、樋鳴り(刀を振った時の風切り音)がします。また、樋は俗に「血流し」とも呼ばれ、切ったときに付着した血を溝を伝って流す役割も果たしています。
美濃坂製:「通常樋」と「樋無し」から選択できます。
ハバキ & 切羽
ハバキは、刀身の根本、刀身と鍔の間に嵌める金具です。刀身が鞘の中かでぐらつかないように支え、また刀が鞘から抜け落ちないように固定する機能があります。「真鍮」「金メッキ」「銀メッキ」の3つの材質(仕上げ)から選択でき、「無地」の他、「庄内」「祐乗」の3種のデザインから選択可能です。 また、真剣に合わせてひとつひとつ白金師が製作する真剣ハバキと異なり、居合刀ハバキは規格品のため、刀身からハバキを無理に取り外したり、交換したりすることは推奨していません。
鍔
鍔は、柄と刀身との間に挟み、柄を握っている手を防護するための金具です。 突いた際に自分の手が刃の ほうに滑らないようにする役割や刀身との重量のバランスを取る重要な役割を果たしています。 鍔の形状、材質などの仕様は、時代の変遷によって移り変わり、江戸時代に入ると実用的なものから装飾的な意味合いが強くなっていきました。 重量のある鍔ほど重心が鍔元にくるため振りやすく、軽量な鍔になるほど切っ先側に重心が移ります。試し切りの稽古に重点を置く場合には、軽量の鍔がお勧めです。
美濃坂製:鉄地鋳造または銅地からなる17種類の鍔から選択可能です。
柄鮫
刀身を握る柄木に覆いかぶせてある表面に細かな凹凸のある皮を鮫皮といいます。 柄木の補強と柄糸がズレないようにする機能があり、実際には、鮫皮ではなく、「エイ皮」を使用しています。 真剣の柄の場合、柄木全体にぐるりと鮫皮を着せる「腹合着」や「前垂着」が一般的ですが、居合刀の場合には、コストを抑えるために短冊の形をした2枚の鮫皮を柄木の表裏部分だけに覆いかぶせる「短冊着」が一般的です。
美濃坂製:色は「黒」と「白」から選択可能です。
縁 & 頭
柄の両端に付いている一組の金具です。柄頭側を「頭」、鞘側を「縁」といいます。縁金と頭金は一対となることが多く、2つの金具を総称して縁頭(ふちかしら)と呼びます。 柄の強度を高めることが主な役目です。また、柄頭は柄巻で使用した柄糸の結び目を覆うことで解けるのを防ぎ、不格好な結び目を隠すことで柄の美しさを引き立てます。 縁頭の寸法や形状が「握りやすい柄」の製作に大きく影響しますので、この選択が居合刀の良し悪しを左右する重要なポイントです。
美濃坂製:美濃坂製の拵は全て縁頭が基準で製作されています。そのため、縁頭の変更は承っておりません。
目貫
目貫は、刀身が柄から抜け落ちないように茎の孔に通す目釘を隠すように覆う金具です。現在では、目釘が実用本位の物となり、目貫は純粋な装飾品として付けられるようになりました。 通常、目貫は柄巻(柄糸)の下に装着されていますが、平巻や一貫巻といった柄巻の場合には、表面に装着される場合もあります。
美濃坂製:銅地古美仕上げによる14種類の目貫から選択可能です。
柄糸
柄を巻き締めた組紐や革緒などを柄巻といい、それに用いる組紐や革緒は柄糸と呼ばれます。 柄糸は、柄を握った際のグリップ感を高める機能と柄を補強する重要な役割があり、柄糸の素材によって握った感触も異なります。
美濃坂製: 「純綿」「本絹」「牛革(表・裏)」から選択可能です。
鞘塗
鞘は、刀身を刃を保護し、携行中の安全を確保する機能があります。時代の変遷とともに材質も様々ですが、近年では一般的に朴の木で作られています。1本の木を半分に縦に割り、内側を刀の形に合わせて削り、2枚の木を貼りあわせてたものに、鯉口や小尻、栗形などの金具をつけていきます。
刀の差表側、鞘の鯉口近くにつけられた下緒を通すための穴がある突起物を、栗形(くりがた)といいます。通常、鯉口から7.5 cmのところに栗形が付けられています。 鯉口からさらに離して付けたい場合、オプションにて鯉口から最大20 cm まで離してつけることが可能です。
鐺(こじり)
真剣の鞘尻には、水牛角がつけられていますが、居合刀では、その代用に鐺(こじり)と呼ばれる金具が付けられています。鞘尻の破損を防ぐ役割があります。
美濃坂製:鐺のオプションはございません。「突兵拵」と「新刀肥後拵」には標準仕様で鐺がつけられています。
下げ緒
刀剣の鞘を腰帯に結びつけるために、栗形(くりかた)という鞘から膨らんだ穴に通して結ばれている紐を下緒と呼びます。 下緒を腰帯に結びつけることによって、刀を抜いた際に鞘が抜け落ちるのを防ぎ、また、不意に刀を奪われるのを防止するといった役割があります。 後世になると「返角(かえりつの)」と呼ばれる刀を固定するための留め具がつけられるようになり、次第に下緒本来の目的は薄れ、様々な色で染めたり、紋様を織り込んだりと、一種の装飾品としての側面が強くなりました。
美濃坂製:純綿製と本絹製から選択可能です。
居合刀の取扱の注意
真剣とは異なり、居合刀は最小限のメンテナンスのみ必要とします。居合刀は合金製のため、真剣のように錆びることがありません。ただし、若干水分を嫌いますので、濡れてしまった場合には乾いた柔らかい布で拭く程度で、日常的なお手入れは問題ありません。汚れがひどい場合や長期保存される場合には刀身、鍔や縁頭などの金具は柔らかい布や紙等に刀油を少し染み込ませ拭って下さい。(垂れるほどの油を刀身に塗布したまま鞘に納めると、鯉口が緩むなど、鞘を痛める原因となります。)誤った方法や過剰なお手入れは逆に刀を痛めますのでご注意ください。居合の稽古後は、安全上、適切なメンテナンスを心がけるようにしてください。
また、刀身に打粉を打つことはお避けください。 傷や鍍金剥がれの原因となります。 鍍金が剥がれますと、錆の発生するきっかけとなります。
初心者に最適な、拵の選べる居合練習刀
刃渡りは切先から刃区(はまち)と呼ばれる箇所までの直線距離を指します。切先から鍔までの長さからハバキの高さだけ差し引いた寸法とほぼ同じです。 所作の見栄えや扱いやすさに直結しますので、使用者の身体の一部を基準にして刃渡りを算出すると間違いが少なくなります。ただしどのような状態を適正とするかは学ぶ流派によって違いがありますので、師範や先輩にアドバイスを求めるのが最良です。もしくは両腕を水平に広げた長さを測定し刀部へお問合せをいただけましたら、最適と考える刃渡りをご提案いたします。
樋とは刀身に彫られた浅い溝を指します。棒樋(ぼうひ)とも呼ばれます。 居合刀の重量を軽減し、振った際の風切り音が出やすくなる作用に加えて刃筋方向に掛かる負荷を和らげる効果があるとされています。
鍔は重量と重心を微調整する働きがあります。軽めの居合刀をお求めなら90g以下の鍔、重めの居合刀をお求めなら120g以上の鍔を選択すると、重心を崩すことなくご希望の重量感に見合った居合刀に仕上がりやすくなります。
巴梅鉢図(鉄製 / 97g)
影蝶図(鉄製 / 65g)
笹図透鐔(ステンレス製 / 95g)
車輪に菊図透鐔(ステンレス製 / 97g)
海鼠図透鐔(ステンレス製 / 101g)
肥後木瓜図(鉄製 / 135g)
梅図(ステンレス製 / 112g)
半蔵図(鉄製 / 105g)
梅鉢図透鐔(鉄製 / 128g)
雨龍図透鐔(鉄製 / 116g)
四葉文四方猪目透鐔(鉄製 / 100g)
松皮菱文透鐔(鉄製 / 95g)
丸形花文透鐔(鉄製 / 65g)
木瓜形花文透鐔(鉄製 / 76g)
平田海鼠図透鐔(鉄製 / 97g)
入木瓜形無地鍔(鉄製 / 120g)
平田菊図透鐔(鉄製 / 100g)
型丸形無地鍔(鉄製 / 131g)
柄の長さ つかのながさ
柄地とは柄の下地(木製部分)に貼る滑り止めを指します。鮫皮と呼ばれるエイの皮を用いることが一般的です。居合練習刀では短冊状に切られた鮫皮を柄の表裏に貼り付けて柄糸の滑りを防止します。
柄糸とは柄の下地を巻き締めて握りやすくする組紐を指します。またこの柄糸で柄の下地を巻き締めて組み上げることを柄巻といいます。柄巻にはさまざまな方法がありますが、居合練習刀はもっとも一般的な諸捻巻(もろひねりまき)となります。
下緒と同色にするとまとまりのある外観になりやすいです。 尚、古来、白は権力者のみに許される色とされてきました。そのため初心者のうちは白は避けたほうが無難です。
柄の始点と終点に付く金具であることから、柄の太さ・厚さや形状の基本を決定づける重要な役割があります。ただし居合練習刀で選択可能な縁頭はクセが少なく一般的な寸法のものを厳選していますので、どちらを選択いただいても仕上がりにほとんど差異は生じません。
しかし現在では柄を握った手(指)に目貫が当たって痛みを感じるという声が多くの居合家から寄せられており、滑り止めの効果を過大に期待することは難しいです。どちらかといえば慣れないうちは手(指)に干渉しづらい小ぶりなものがおすすめです。
山椒図(縦13.5mm、横39mm、高さ4.5mm)
蜂図(縦15mm、横34.5mm、高さ4.5mm)
菊牡丹図(縦15mm、横43.5mm、高さ2.5mm)
金剛杵図(縦12.5mm、横40mm、高さ3mm)
馬二双図(縦12.5mm、横38mm、高さ4.5mm)
真向い兎図(縦12mm、横36mm、高さ3mm)
二疋獅子図(縦17.5mm、横34.5mm、高さ5mm)
這竜図(縦16.5mm、横39mm、高さ4.5mm)
蝶三双図(縦15mm、横39mm、高さ3.5mm)
鞘塗とは、鞘(刀身を収める木製の筒)の表面に多種多様な方法で施される塗りを指します。鞘は居合刀の外装のうち多くの表面積を占めますので外観の印象を大きく左右します。
黒呂塗は表面が滑らかなため、汗を吸った帯に張り付いて扱いづらくなる場合があります。そのため多汗を自覚される方には黒石目塗か茶石目塗がおすすめです。
柄糸と同色にするとまとまりのある外観になりやすいです。 尚、古来、白は権力者のみに許される色とされてきました。そのため初心者のうちは白は避けたほうが無難です。
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