小説 文章 力 向上
- Rolf Reeves
- Sep 23, 2023
- 12 min read
文章力を向上!基本とトレーニング方法|文章力がない人の特徴
学生時代に、夏休みの読書感想文や、レポート、論文などで何をどう書けばいいのかわからずに苦労したという人は多いことでしょう。 また社会人となって、仕事の一環として適切な文章を書く必要に迫られ、改めて文章の書き方について学びたいと考えている人もいるかもしれません。 感想文でも仕事での文書作成でも、よく言われるのが「文章力が大事だ」ということです。 しかし、そもそも文章力があるというのはどういうことなのでしょうか? 「深い知識に裏打ちされた文章を書ける」「読むだけで書き手の品を感じる」「すんなりと頭の中に入ってくる」など、文章力の定義は人によって様々です。 ここでは、「文章力」とはすなわち「誰に対してもわかりやすい文章を書くことのできる力」であると定義します。 誰にでもすんなり読んでもらえて、読み手の心に響く良い文章を書くにはどうしたらよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

媒体によって求められる文章は違う
文章を書く前にまず想定しておくべき重要な点は、「どの媒体向けに書くのか」ということです。 ブログやWeb上の記事を書くのか、紙媒体でのマニュアルを書くのか、あるいは小説を書くのか、ゲームのシナリオを書くのか、それともスピーチの原稿を書くのか……などによって、求められる文章はまるで違ったものになります。 例えばブログやweb上での記事を書くことを想定する場合、読者が素早く内容を把握できるように「結論から書く」ということを意識しなければなりません。しかし、小説の場合は結論、すなわち最後のオチが大切になりますので、オチから書いてしまっては全く意味がありません。 また、物語を書く場合、一般的に使われているのは小説やシナリオといった形式です。小説はセリフと、それ以外の「地の文」によって構成されていますが、シナリオの場合はセリフと「ト書き」、あるいはセリフのみで構成されています。小説の地の文には読み手の心に響くような、作家の個性が光る繊細な表現が必要ですが、一方でシナリオのト書きには、小説の地の文で使われるような詩的表現は、多くの場合求められません。 このように、紙かwebかといった媒体、あるいはその用途に応じた適切な文章構成を意識し使い分けることが、文章力を上げるためには重要な要素といえます。
読み手に対して思いやりを持って文章を書く
どんな文章を書く時でも、共通して常に念頭に置いておかなければならないのが、「読み手を意識する」ということです。 文章を書く以上、そこには必ず読み手の存在があります。読み手がその文章を読んだ時にどんなことを思うかを先回りして考え、適切な順番で文章を置くことこそが「読みやすさ」の秘訣といってよいでしょう。 また、もうひとつ意識しておくべきなのが「読み手にとっての利益」です。人は文章を読む時、その文章に必ず何かを期待して読むものです。例えばwebの記事や実用書を読む時は「何か新しい知識が含まれているかどうか」を期待しますし、小説を読む時は「物語を読み進めることによって得られるドキドキ、ワクワクとした気分や爽快感」などを期待します。ということは、書き手は文章の中に「読み手が目新しいと思うであろう知識」や、「ドキドキ感、爽快感」など、その文章で期待されている要素を想像して盛り込まなければなりません。 誰が読むことを想定しての文章なのか、誰の役に立つ文章なのかをあらかじめ深く考え、読み手の疑問を予想してその答えを盛り込むなど、読み手に対して思いやりを持って文章を書くことが、文章力を上げるひとつのコツといえます。
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文章が上手い作家・小説家②東野圭吾
二〇一七年秋ーー。 窓枠の向こうに見える空の下半分が赤く、上は灰色だった。夕焼けに分厚い雲が広がりつつあるのだ。インターネットで確認した天気予報には、雨のマークなど付いていなかった。 「中町君、傘、持ってる?」五代努は隣にいる若手刑事に尋ねた。 「いや、持ってないです。振りますかね」 「不安になったから聞いたんだ」 「コンビニ、近くにありましたっけ?もし降ったら、俺、買ってきますよ」 東野圭吾「白鳥とコウモリ」冒頭より引用
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文章が上手い作家・小説家③奥田英朗
もっとも長い老後を考えれば、夫婦べったりというのもよくはないのだろう。夫婦でも互いの世界を持った方がよいと、何かの本にも書いてあった。達夫は概ね心穏やかだった。感情はできるだけ抑えるようにし、老人にありがちな癇癪だけは起こすまいと気を付けている。 柴犬に引っ張られる形で、達夫は背筋を伸ばして歩いた。 奥田英朗「リバー」P8ページより引用
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文章が上手い作家・小説家④宮部みゆき
近所の指定ゴミ置き場を掃除して帰ってくると、私が事務所兼自宅として借りている古家の前で、女性が二人、立ち話をしていた。一人は斜向かいのの奥さん。もう一人はときどきそこで見かける同年輩の婦人だ。 「おはよう、杉村さん」 三十八歳の私も立派なだが、その私から見てもの二人が、元気な声で挨拶を投げてくる。 「おはようございます」 宮部みゆき「希望荘」冒頭より引用
文章が上手い作家・小説家⑤池井戸潤
半沢直樹が、営業第二部長の内藤に呼び出されたのは、十月の午後五時前のことだった。 ちょうど朝から降り続いた冷たい雨が止み、雨雲の切れ間から晩秋の錆び付いたような夕焼けがオフィス街を染め上げている。デスクからその光景を一瞥した半沢は美しさに息を呑み、心を奪われたかのように動きを止めたが、すぐに視線を引きはがしてフロア最奥にある部長室へと足早に向かった。 池井戸潤「銀翼のイカロス」冒頭より引用
文章が上手い作家・小説家⑥さくらももこ
6人目の文章が上手い作家は さくらももこ さんです。
水虫といえばたいがいオッサンの持病であり、それにかかると脂足甚だしい異臭を放ち、その靴および靴下は、家族の間では汚物とみなされるという恐ろしい病気である。 そんな大変な病気に、私は16の夏、冒されてしまった。 どこでどううつったのか、そのルートは全く神秘のベールに包まれているのだが、最初は小さな水ぶくれだったので、「おや?毒虫に刺されたのかな」と呑気に構えていた。 しかし、私が呑気にしている間も水虫菌は着実に足の裏の皮フを養分にして成長していたのである。 さくらももこ「もものかんづめ」P8より引用
文章が上手い作家・小説家⑦群ようこ
母親に聞いた話だが、私は赤ん坊のときに 中村勘九郎 にそっくりだったそうである。当時中村勘九郎のそっくり赤ちゃんを公募したイベントがあり、うちの母親は「絶対この子が一等賞だ」と喜びいさんで応募した。しかし締め切りを間違えてしまい、私の写真は審査員の目に触れることはなかった。 そのことを彼らは悔やんでいたらしく、「本当にそっくりだったんだよ…」とため息をつきながらいつも言ったものだ。 群ようこ「半径500mの日常」P 34から引用
まとめ
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文章力とは?6つの大切な力を向上させるトレーニング方法
情報を整理して相手が納得できるように筋道を立てて説明するためには、論理力が不可欠。ビジネスにおける文章やニュース記事・ノウハウ記事など、情報や主張を簡潔にまとめてスマートに伝えるためには必須の力です。まずは5W1H(Who=だれが、When=いつ、Where=どこで、What=なにを、Why=なぜ、How=どのように)を明確にする、因果関係や時系列が伝わるようにする、内容が矛盾しないようにする、といった基本的な観点から気をつけていきましょう。
ときにはメモに書き出しながら頭の中を整理していきます。「→」マークで単語と単語を結びつけたり、情報の階層や重要度を整理したピラミッドを書いてみたりと、各々の情報の関係性や話の流れを把握していくことが大切です。ちゃんと整理して理解できていれば、おのずと説明もできるようになっていきます。「理解できていないと教えられない」のと同じですね。
・俯瞰力
俯瞰力とは、全体を見渡す力のことです。文章の構成をつくるときや、書いた文章を読み返して校正・推敲をおこなうときに役立ちます。全体をとおして流れに違和感がないか、文章量に偏りがないか、長すぎないか、短すぎないか、抜けている内容や余計な内容はないか。文章の種類や目的に関係なく、俯瞰してみてみることは文章の完成度を上げるためには大切な過程です。
トレーニングの方法として取り組みやすいのは、いろいろな文章を読んで、要点や流れをざっと確認してみること。面白いなあ、これは納得だなあ、と気に入った文章がどんな流れになっているかみてみます。目次や見出しがある場合は、それを参考にできそうですね。文章の長さや文体などの特徴についても考えられるとより発見が多いかもしれません。良いなあと思ったものを自分の文章にも取り入れて、洗練させていきましょう。
・注意力
細かい表現にこだわったり、書いた文章にミスがないかチェックしたりするときに必要な注意力。全体を見渡す俯瞰力が鳥の目だとしたら、注意力は虫眼鏡といえます。誤字脱字などの細かいミスは、文章全体にとってみれば本質的なものではないと感じられるかもしれませんが、意外と大切な側面です。
なにげなく使った言葉であっても、意図しない受け取り方をされ、誤解や反感につながってしまうケースもあります。鳥の目で俯瞰したあと、虫眼鏡でしっかりチェックする。文章を磨くためには、セットで取り組むようにすることが大切です。
注意力を保つためには、とにかく集中すること。だらだらと作業をせず、目的を完全に「校正・推敲」に絞って、短い時間で集中します。文章があまりにも長い場合には、分割して読み直すのがおすすめです。また文章を見直すときは、執筆から少し時間を置いて、頭をスッキリさせてからにしましょう。執筆中の感情の高ぶりや疲れを引きずらず、まっさらな気持ちで文章に向き合うと精度が上がります。
・表現力・語彙力
「表現力」。これこそぼやっとした単語ではありますが、たとえば読むと情景が目に浮かび匂いや音まで感じられる文章や、その人の複雑な感情が手に取るようにわかる文章、面白くていつの間にかのめり込んでしまう文章を読んだときに「この人、表現力があるなあ」と思うことがありますよね。見たもの・感じたこと・考えたことを形にして誰かに訴えかける力の総称と考えるとわかりやすいかもしれません。
表現力は一朝一夕で身につくものではありませんが、表現できるということは物事をしっかり観察しているということであり、そこから五感であらゆるものを感じ取っているということであり、感じ取ったものを表現するために必要な言葉を集め、選択し、組み合わせることができるということでもあります。
そう考えると、表現するためには、まず吸収しなければならないのです。よく見る、よく聴く、よく感じる。外に出る、人に会う、調べる。街を歩く、本を読む、絵を観る。外界からたくさんのもの・こと・言葉を吸収していくことで、文章のテーマやフレーズや単語の引き出しも増えていく。吸収したものはできる限りアウトプットする。その積み重ねこそが表現力や語彙力を高めるいちばんの近道なのではないかと筆者は感じています。
・想像力
想像力は、別の言い方に置き換えると「思いやり」になるかもしれません。たとえば読者が理解できる言葉で書く、読みやすい文章を書く、特定の人が傷つかない表現をする、といった一見当たり前のように思えることは、どれも想像力がなければなし得ないことです。
書き手の知識水準や考えにすべての人がついてこれるとは限りませんし、じっくりと時間をかけて文章に向き合う余裕がある人ばかりが読んでくれるとも限りません。属性や生き方、考え方によっては、書き手の言葉によって不快になったり、傷ついたりしてしまうこともあります。
もちろんすべての人にとって心地よい文章を書くのは、もともと無理な話かもしれません。ですからせめて、その文章を読んでもらいたいと思っている人の顔を思い浮かべて(「〇〇について困っている女性」といった架空の人物でも構いません。自分自身でも構いません。)書いてみましょう。その人だったらどう感じるだろう、どんなことが知りたいだろう、どんな言葉をかけてほしいだろう。具体的に想像してみることで、文章は深みを増し、相手に届くものに仕上がっていくのです。
・発想力
文章のテーマや展開を考えるときには発想力が必要。多少稚拙な文章であっても、テーマが抜群に面白ければそれだけで文章は十分面白くなりますし、エピソードそのものが感動的であれば、それを当事者が心を込めて伝えるだけで十分感動的な文章になり得ます。
発想力も一朝一夕で身につくものではなく、やはり日々の生活の中でどれだけインプット・アウトプットの機会をつくるか、どれだけ感じて考えるか、その総量と質にかかってくる部分が大きいものだと感じます。また個人的な経験にも大きく左右される面も大きいでしょう。見聞きしたことや自身の経験、調べたことをどんな視点から切り取るかが大事になってきます。
■おまけ:「文章力」と「文才」はどう違うか
文字通り解釈すると、「文章力」は文章を書く「力」、文才は文章を書く「才能」です。「文章力を高める」「文章力を身につける」とは言いますが、「文才を高める」「文才を身につける」とは言いませんから、「文章力」は後天的にも身につけられる能力である一方、文才は先天的なものであるというイメージが強いことがわかります。
またジャンルから考えると、「文章力」は広く一般の人が書く文章(ビジネスの文章など)と馴染みが良い言葉ですが、「文才」は作文や小説など、創作物に言及するときに使われることが多い表現です。もちろん努力も才能のうちですから、作文や小説は必ずしも才能のみで書けるようになるものとは言い切れませんが、「わかりやすく簡潔に伝える」ことが重視される文章に比べると書き手の感性や個性に依存する部分が大きいため、「文才がある」と表現されることが多いのでしょう。



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