嚥下 で 正しい の は どれ か
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
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第95回 午後11問
1. 嚥下運動は不随意運動である。 嚥下運動は随意運動である。 2. 食塊は口腔→喉頭→食道と移動する。 食塊は口腔から喉頭ではなく咽頭を通って食道へと移動する。 3. 軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。 軟口蓋は鼻腔に続く咽頭鼻部と口腔に続く咽頭口部との間の交通を遮断する。 4. 食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。 食塊は食道壁の筋層(内輪走筋と外縦走筋)による蠕動運動によって食道内を移送される。

人体の構造と機能
1.細胞と組織 (9問)
2.生体リズムと内部環境の恒常性 (4問)
3.神経系 (32問)
4.運動器系 (18問)
5.感覚器系 (19問)
6.循環器系 (26問)
7.血液 (13問)
8.体液 (5問)
9.生体の防御機構 (17問)
10.呼吸器系 (18問)
11.消化器系 (20問)
12.代謝系 (10問)
13.泌尿器系 (12問)
14.体温調節 (5問)
15.内分泌系 (22問)
16.生殖器系 (5問)
疾病の成り立ちと回復の促進
1.健康の維持増進 (1問)
2.疾病の成立と疾病からの回復 (2問)
3.基本的な病因 (26問)
4.疾病に対する医療 (37問)
5.循環機能 (1問)
6.栄養の摂取・消化・吸収・代謝機能 (2問)
7.内部環境調節機能 (1問)
8.造血機能 (1問)
9.免疫機能 (1問)
10.神経機能 (1問)
11.皮膚機能 (1問)
健康支援と社会保障制度
1.社会・家族機能と生活基盤 (14問)
2.社会の中の集団 (16問)
3.社会保障制度の基本 (9問)
4.社会保障制度の基本 (27問)
5.社会福祉の基本 (42問)
6.健康と公衆衛生 (35問)
7.感染症と対策 (17問)
8.生活環境への対策 (11問)
9.保健活動の基盤と制度 (25問)
10.生活者の健康増進 (11問)
11.人々の健康を支える職種に関する法や施策 (36問)
基礎看護学
成人看護学
1.成人の特徴と生活 (8問)
2.健康の保持・増進や疾病の予防 (17問)
3.急性期の看護 (5問)
4.救急看護、クリティカルケア (26問)
5.周術期看護 (32問)
6.慢性疾患の看護 (11問)
7.リハビリテーション看護 (6問)
8.がん看護 (23問)
9.終末期看護 (17問)
10.呼吸器系 (70問)
11.循環器系 (87問)
12.消化器系 (94問)
13.栄養代謝系 (52問)
14.内部環境 (41問)
15.内分泌系 (70問)
16.血液・免疫系 (69問)
17.脳・神経系 (73問)
18.感覚器系 (36問)
19.運動器系 (49問)
20.泌尿器系 (24問)
21.性・生殖器系 (35問)
老年看護学
小児看護学
母性看護学
精神看護学
地域・在宅看護論(在宅看護論)
看護の統合と実践
第45回(H22) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題66~70】
1.× 嚥下反射の中枢は、「橋」ではなく 延髄 にある。 2.〇 正しい。口腔期に、軟口蓋は 上方移動 する。咽頭期に完全に挙上し鼻腔と咽頭の間を閉鎖するにより食塊が鼻腔へ流出するのを防ぐ。 3.〇 正しい。咽頭期に喉頭が反射的に 挙上 する。喉頭蓋が反転(後方に下がり)気道に蓋をする。嚥下時、咽頭に入った食塊が鼻腔や喉頭へ行かないよう、咽頭腔と鼻腔、咽頭腔と喉頭腔の間がそれぞれ反射的に塞がる。 4.× 嚥下反射時に呼吸は、継続せずに 一時停止 する。 5.× 食塊が食道に入るときに輪状咽頭筋は、「緊張」ではなく 弛緩 する。蠕動運動と舌根部の働きにより形成された咽頭内圧によって食塊は食道に押し出される。ちなみに、食塊が食道に入るときに上部の咽頭筋は収縮する。
1.Bowman嚢 2.近位尿細管 3.Henle係蹄 4.遠位尿細管 5.集合管
①近位尿細管:低分子物質の再吸収(アミノ酸は糸球体で濾過され、100%が近位尿細管で再吸収される) ②遠位尿細管:Na + の再吸収、K + 、H + の分泌。 ③集合管:水の再吸収など
1.× Bowman嚢には糸球体からの血液がろ過されて原尿が流れる。 アミノ酸は全て濾過される 。Bowman嚢は袋状になっており、糸球体を包んでいる。 2.〇 正しい。 近位尿細管 は、腎臓でアミノ酸の大部分が再吸収される。近位尿細管では、低分子物質の再吸収(アミノ酸は糸球体で濾過され、100%が近位尿細管で再吸収)される。低分子物質は、グルコース、尿酸、H2O、 Na + 、 K + 、 Ca 2+ 、HPO4 2− 、CI − 、 HCO3 − などである。 3.× Henle係蹄は、 H2Oの再吸収 が行われる。 4.× 遠位尿細管は、 Na + 、 Ca 2+ 、 CI − の再吸収 が行われる。 5.× 集合管は Na + 、 尿素、H2O、 CI − の再吸収 が行われる。
1.プロラクチン放出ホルモン:下垂体 2.サイロキシン:視床下部 3.カルシトニン:上皮小体 4.セクレチン:副腎 5.エリスロポエチン:腎臓
解説 1.× プロラクチン放出ホルモンは、「下垂体」ではなく 視床下部 から分泌される。ちなみに、プロラクチンそのものは、下垂体前葉で産生される。 2.× サイロキシンは、「視床下部」ではなく 甲状腺 から分泌される。 3.× カルシトニンは、「上皮小体」ではなく 甲状腺 から分泌される。 4.× セクレチンは、「副腎」ではなく 十二指腸(小腸のS細胞) から分泌される。 5.〇 正しい。エリスロポエチンは、 腎臓 で分泌される。赤血球の産生を促進する。
1.力は質量と速度との積である。 2.仕事は力と距離との積である。 3.ジュールは力の単位である。 4.ワットは仕事の単位である。 5.ニュートンは仕事率の単位である。
解説 1.× 力は、質量と、「速度」ではなく 加速度 との積である。カ(N)=質量(kg)×加速度(m/s 2 )である。 2.〇 正しい。仕事は、 力 と 距離 との積である。仕事 (エネルギー:J:ジュール) =力(N)×距離(m)である。 3.× ジュールは、「力」ではなく 仕事 の単位である。 4.× ワットは、「仕事」ではなく 仕事率 の単位である。仕事率(パワー:W:ワット) =仕事(Nm)/時間(s)である。 5.× ニュートンは、「仕事率」ではなく 力 の単位である。
1.〇 正しい。 頬筋 は、口裂を閉鎖する。頬壁を形成し、これを歯列に押しつける、風船を膨らませるときのような強く空気を吹き出す時に働くしたがって口唇を狭めるときに作用する。 2.× 広頸筋は、頚部、鎖骨下方の皮膚を上に引き、筋膜を緊張させる。【起始】下顎骨縁、【停止】下顎骨縁である。 3.〇 正しい。 口輪筋 は、口裂を閉鎖する。口輪筋は楕円を描くように走行しており口をすぼめる働きをする。 4.× 顎二腹筋は、下顎骨を固定時は舌骨を引き上げ、舌骨を固定時は下顎骨を引き下げる(開口)。【起始】側頭骨の乳突切痕(後腹)、【停止】(前腹)下顎骨全部後面の二腹筋窩である。 5.× 顎舌骨筋は、舌骨を引き上げ、舌骨を固定すれば下顎骨を引き下げる。【起始】下顎骨体内面の顎舌骨筋線と舌下腺窩の上、【停止】舌骨体と正中の縫線(オトガイ棘と舌骨体との間)である。
第46回(H23) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題66~70】
1.× 口腔内の食塊は、「反射運動」ではなく 随意的 に、咽頭へ送られる。①先行期〜③口腔期は随意的に行われる。 2.× 軟口蓋が挙上すると咽頭と鼻腔の通路が、「開く」のではなく 塞がる 。これは、咽頭期(飲食物を咽頭から食道に送り込む)にあたる。咽頭に入った食塊が鼻腔や喉頭へ侵入しないよう、咽頭腔と鼻腔、咽頭腔と喉頭腔の間がそれぞれ反射的(軟口蓋の挙上・喉頭蓋の下方回転)に塞がる。 3.× 喉頭蓋が、「引き上げられて」ではなく 引き下げられて (喉頭蓋の下方回転)、気道が閉鎖される。 4.× 食塊が食道に入る時期に呼吸は、「促進される」のではなく 一時停止 する(嚥下時無呼吸)。 5.〇 正しい。食道期の食塊移動は、 蠕動運動 による。食塊の移動は① 重力 と② 蠕動運動 によって、不随意的に胃に運ばれる。
1.膵臓:プロラクチン 2.甲状腺:糖質コルチコイド 3.副腎皮質:ノルアドレナリン 4.副甲状腺:サイロキシン 5.下垂体後葉:抗利尿ホルモン
解説 1.× 膵臓で産生されるのは、 インスリン ・ グルカゴン である。ちなみに、プロラクチンは下垂体前葉で産生される。 2.× 甲状腺で産生されるのは、 甲状腺ホルモン ・ カルシトニン である。ちなみに、糖質コルチコイドは副腎皮質で産生される。グルココルチコイドとも言われる。 3.× 副腎皮質で産生されるのは、 コルチゾール ・ アルドステロン ・ アンドロゲン である。ちなみに、ノルアドレナリンは副腎髄質で産生される。 4.× 副甲状腺で産生されるのは、 パラソルモン である。ちなみに、サイロキシンは甲状腺で産生される。 5.〇 正しい。下垂体後葉で、 抗利尿ホルモン (バソプレシン)は産生される。他にもオキシトシンが産生される。
1.Waller(ワーラー)変性 2.放射線ニューロバチー 3.neurotmesis(ニューロトメーシス) 4.axonotmesis(アクソノトメーシス) 5.neurapraxia(ニューラブラキシア)
一過性神経伝導障害:ニューラプラキシア(neurapraxia) 軸索断裂:アクソノトメーシス(axonotmesis) 神経断裂:ニューロトメーシス(neurotmesis)
1.× Waller(ワーラー)変性は、損傷部より遠位が軸索変性(軸索の連続性が絶たれる)をきたした状態で、一部回復を見込める。軸索断裂:アクソノトメーシス(axonotmesis)と、神経断裂:ニューロトメーシス(neurotmesis)の状態でみられる。 2.× 放射線ニューロバチーとは、放射線を受けたために生ずる神経炎のことである。末梢神経周囲の結合組織の循環障害、末梢神経線維の脱髄等が起こり、 大きな改善は見込めない 。 3.× neurotmesis(ニューロトメーシス:神経断裂)とは、神経の連続性がたたれており、 自然回復は見込めない 。 4.× axonotmesis(アクソノトメーシス:軸索断裂)とは、肉眼的には神経線維が連続しているが、軸索が断裂している。 一部回復を見込める 。 5.〇 正しい。neurapraxia(ニューラブラキシア:一過性神経伝導障害)とは、損傷部で伝導が障害されてはいるが一過性であり、早期に自然回復するため、末梢神経損傷で予後が最も良い。
1.筋線維の径が太い。 2.筋小胞体数が少ない。 3.酸化酵素活性が低い。 4.ミトコンドリアが少ない。 5.ミオグロビン量が少ない。
1.× 筋線維の径が太いのは、 タイプⅡ筋線維(速筋線維) の特徴である。神経線維は直径が太いほど①刺激に対する閾値が高い、②活動電位の振幅が大きい、③神経衝撃の伝導速度が速い特徴を持つ。 2.〇 正しい。 筋小胞体数が少ない のは、 タイプⅠ筋線維(遅筋線維) の特徴である。筋小胞体は筋原線維と平行に存在する。弛緩した筋ではカルシウムイオンを含み、カルシウムイオンの放出によって筋を収縮させる。 3.× 酸化酵素活性が低いのは、 タイプⅡ筋線維(速筋線維) の特徴である。ATPを供給の方法は、タイプⅠ筋線維は酸化的リン酸化、 タイプⅡ筋線維は解糖系であるため。酸化的リン酸化とは、細胞内で起こる呼吸に関連した現象で、高エネルギー化合物のATPを産生する回路の一つである。 4.× ミトコンドリアが少ないのは、 タイプⅡ筋線維(速筋線維) の特徴である。細胞内におけるミトコンドリアの重要な役割としては、エネルギー(アデノシン三リン酸:ATP)の産生である。 5.× ミオグロビン量が少ないのは、 タイプⅡ筋線維(速筋線維) の特徴である。ミオグロビンは、赤色筋肉(持久力に関わる筋肉)に存在し、酸素が不足した場合に対応できるように酸素を蓄える働きをする。
1.凹足では主に横アーチが高くなる。 2.足の縦アーチは外側が内側よりも高い。 3.距腿関節は底屈位で遊びが小さくなる。 4.足根中足関節では主にすべり運動が生じる。 5.横足根関節は距舟関節と距骨下関節とからなる。
1.× 凹足では主に、「横アーチ」ではなく 縦アーチ が高くなる。凹(おう)足は、先天性ないし小児期に発症する神経疾患でみられる。足には1つの横アーチと2つの縦アーチがあり、凹(おう)足では縦アーチが高くなる。内側縦アーチだけが盛り上がる凹足と、内側・外側の両方の縦アーチが盛り上がる凹足がある。 2.× 足の縦アーチは 内側 が 外側 よりも高い。足のアーチ形成:①外側縦アーチは踵骨・立方骨・第5中足骨からなる。②内側縦アーチは踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第1中足骨からなる。内側が外側よりも高い。 3.× 距腿関節は底屈位で遊びが、「小さく」ではなく 大きくなる 。距骨滑車は後方よりも前方が広いため、距腿関節は背屈では安定性が高く、内・外転はできない。底屈位では遊びが大きく、内外転が可能である。 4.〇 正しい。 足根中足関節では主にすべり運動が生じる 。足根中足関節は足根骨(楔状骨・立方骨)と中足骨の間の平面関節であり、リスフラン関節と呼ばれる。平面関節であり主にすべりの運動が生じる。 5.× 横足根関節(ショパール関節)は、「距舟関節と距骨下関節」ではなく、「 距踵舟関節 と外側の 踵立方関節 」からなる。ちなみに、距骨下関節とは、距踵関節のことである。
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