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伺い たく 存じ ます

  • Writer: Rolf Reeves
    Rolf Reeves
  • Oct 30, 2023
  • 9 min read

「お伺いしたい」は正しい敬語?意味とメール・電話での使い方を例文つきで解説

「お伺いしたい」は、謙譲語の「伺う」に謙譲語の「お」をつけています。 一つの語に同じ種類の敬語を二つ以上使用してしまうことを二重敬語といいます。 よって、「お伺いしたい」は二重敬語です。 ただ、「お伺いしたい」は一般的にビジネスメールや電話でよく使用される表現であり許容されています。 「お伺いしたい」のように間違った文法や使い方であっても、使用している人が多いと常用化され「二重敬語だから使用してはいけない」と断定できなくなることはよくあります。 ただ、間違った使い方であることには変わりはないので、文章や沢山の人の前で話すといった場面では、正しい言い回しを使用するように心がけるべきでしょう。

「お伺いしたい」の例文

「訪問する」の意味で使う「お伺いしたい」

「訪問する」ときの「伺う」は、「行く」という意味で、自分から目上の相手に出向くことを表しています。 なぜこの場面で「伺う」を使うのかというと、自分の都合で相手が時間を割いてくれていることに対して敬意を示す必要があるからです。 訪問する前に、メールや電話などで

  1. 〇日に改めてお伺いしたいのですがよろしいですか?商品の感想をお聞きしたいです。

  2. 担当の方がご不在のようなので、ご迷惑でなければまた後日お伺いしたいです。

  3. ○日にお伺いしたく存じますがご都合いかがでしょうか。

メールで「お伺いしたい」と伝えるときの例文 お世話になっております。 株式会社MMMの間宮です。 先日はお電話にてお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 ぜひ、直接ご説明にお伺いしたいです。 下記日時のご都合はいかがでしょうか? ・4月12日(火)13時〜 ・4月13日(水)14時〜 ・4月15日(金)14時〜 尚、30分程度の予定です。 上記日程以外でご都合が悪ければ、ご都合の良い日をお知らせいただければ幸いです。 商品の詳細とご活用のイメージをお伝えできればと考えております。 お忙しい中大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

「聞く」の意味で使用する場合の「お伺いしたい」

「お伺いしたい」は「聞く」の謙譲語でもあり、「〜について聞いても良いですか?」と目上の人に質問をする場面で使用することもできます。 「〜についてお伺いしたいです」など、事前に聞きたいことがある旨をメールなどで伝えることができます。 目上の人に聞きたいことがある場合は、「お忙しい中お手数をおかけしますが」というようにクッション言葉を入れて申し訳なく思っている気持ちも伝えるようにすると丁寧です。 そして、対応をしてもらった際には「お忙しい中ありがとうございました」と相手への感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。

  1. この件に関してひとつ、お伺いしたいことがあるのですがよろしいですか。

  2. 先日提案させていただいた件に関して、御社のご意向を伺いたいのですが

  3. 次の会議では、新しい商品について詳しくお話を伺いたく存じます

メールで「お伺いしたい」と伝えるときの例文 いつもお世話になっております。 株式会社MMMの間宮です。 お忙しいところ大変恐縮なのですが、先日紹介していただいた商品について二点伺いたいことがございます。 ①商品を注文した場合、納期までどれぐらいかかるでしょうか。 ②100個単位でまとめて注文することは可能でしょうか。 貴重なお時間を使わせてしまい申し訳ありませんが、お返事いただけると幸いです。 よろしくお願いいたします。

「伺いたく存じます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お聞きしたいことがありましたので」とは? ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。 「お聞きしたいことがありましたので」とは? これは、聞きたいことがあったという理由で何か行動する場合に使用される言葉です。.

「大変光栄なお話ですが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「大変光栄なお話ですが」とは? ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。 「大変光栄なお話ですが」とは? 「大変光栄なお話ですが」は、とても誇りに思えるような話をもらった場合に使用できる言葉です。 そして、このよ.

「快く引き受ける」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

この記事では「快く引き受ける」について解説をします。 「快く引き受ける」とは? ある物事の責任を気持ちよく自分が持つという意味です。 「快く」には、気持ちよく感じられる、さっぱり晴れ晴れとするという意味があります。 たとえば、穏やかな日差し.

「ご一緒いただければ幸いです」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご一緒いただければ幸いです」とは? ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。 「ご一緒いただければ幸いです」とは? これは、一緒に来てもらいたいような状況で使用される言葉です。 「ご一緒いただく」は「一緒に.

「ご無理なお願いにもかかわらず」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

この記事では「ご無理なお願いにもかかわらず」という言葉について説明していきます。 「ご無理なお願いにもかかわらず」とは? 無理な願い事を聞いてもらった、無理をしてもらったという意味の言葉で、「ご無理なお願いにもかかわらずありがとうございまし.

「重ねて申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

自信のない敬語もあります。 「重ねて申し上げます」の正しい使い方を学んでいきましょう。 「重ねて申し上げます」とは? 人前で話す機会がある時に「重ねて申し上げます」を使うこともあるかもしれません。 この場合の「重ねて」とは、同じニュアンスの.

「伺います」と「参ります」で正しい敬語はどっち?2つの謙譲語の違いを解説

▶︎尊敬語 相手の動作を高めることで、その人に対しての敬意を表す敬語。「いらっしゃる・おっしゃる」など ▶謙譲語I 自分の動作をへりくだることで、敬意の向かう先の相手を立てることができる敬語。「伺う・申し上げる」など ▶謙譲語II 自分の動作をへりくだることで、動作の対象の相手ではなく、聞き手や読み手に対して丁重に述べる敬語。「謙譲語II」ではなく「丁重語」とも。「参る・申す」など ▶︎丁寧語 高める相手の有無を問わず、丁寧な言葉遣いで相手への敬意を表す敬語。「です・ます」など ▶︎美化語 誰かへの敬意を表すのではなく、表現を上品に、ものごとを美化して述べる敬語。「お酒・ご挨拶」など

「伺います」について

「伺います」の意味は「自分から目上の相手に出向くこと」

「伺います」は、「聞く」「伝え聞く」「尋ねる」「訪問する」「行く」の謙譲語です。 「行く」の謙譲語として「伺う」を使うときは、自分から目上の相手に出向くことを表しています。 なぜこの場面で「伺う」を使うのかというと、自分の都合で相手が時間を割いてくれていることに対して敬意を示す必要があるからです。 「訪問する」ときの使い方としては、

「伺います」は行先に敬意を払う相手がいない場合は使わない

「伺う」は謙譲語ですが、謙譲語の中でも謙譲語Iと呼ばれるものに分類されます。 謙譲語Iは'自分がへりくだることで相手を立てるときに使う敬語'です。 「伺う」は行く先に敬意を払う相手がいない場合には使うことができません。 「休みを利用して、沖縄に伺う」といったような使い方は、行く先に敬意を払うべき相手がいないので誤用になります。 また、「伺う」は「明日は久しぶりに実家に伺う」といったように、行く先に相手がいても、その相手が身内など敬意を払うべき相手でなければ、不自然な使い方になってしまいます。

「伺います」の例文

  1. それでは明日の午後3時に、伺います。

  2. 明日の午前10時に御社へ伺ってもよろしいでしょうか。

  3. 即刻そちらに伺いますので、しばらくお待ちください。

  4. 1月1日に年始の挨拶へ伺いたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。

  5. 申し訳ございませんが、あいにくその日は予定があり、お伺いすることができません。

「参ります」について

「参ります」の意味は「行くの謙譲語」

「参ります」は「行く」の謙譲語です。 謙譲語は、自分の動作をへりくだって表現するので目上の相手に敬意を示します。 「参る」は謙譲語なので、自分が目上の人の元へ行く時に使うのが基本になります。 また、「参る」は「行く」の謙譲語として使う以外にも「今年の夏の暑さには参る」といったように「困る」という意味で使うことがあります。 「参る」は自分の行動に対して使います。「△△へ参ります」といったように自分から相手に出向くことを表します。 「参る」は、自分の行動だけでなく、社内の身内の行動に対しても使うことができます。例えば取引先に「上司の田中が御社へ参ります」と使えます。

「参ります」は行先に敬意を払う相手がいない場合も使う

「参る」は謙譲語ですが、謙譲語の中でも謙譲語IIと呼ばれるものに分類されます。 謙譲語IIは、'聞き手を立てたり、相手に対する敬意を表すときに使う敬語'です。 「参る」は自分の行動だけでなく、社内の身内の行動に対しても使うことができます。例えば取引先に「上司の田中が御社へ参ります」と使えます。 ただ、「参る」は謙譲語のため、相手に対して使うのは間違いになります。例えば、「◯◯様が明日参られます」というような使い方は間違いです。正しくは「◯◯様が明日いらっしゃいます」とします。 「参る」は謙譲語ですが、謙譲語の中でも謙譲語IIと呼ばれるものに分類されます。 謙譲語IIは、'聞き手を立てたり、相手に対する敬意を表すときに使う敬語'で す。 「参る」は「出張で埼玉に参ります」といったように、行く先に敬意を払う相手がいてもいなくても使うことができます。

「参ります」の例文

「明日の午前10時に御社へ参ります。」 「お待たせしてしまい申し訳ありません。はい、ただ今参ります」 「来月は出張で大阪に参ります」 「△△は間もなく参りますので、どうぞこちらにお掛けになって今しばらくお待ちください」 「ご要望確かに承りました。速やかに△△担当者が参りますので、応接室の方で少々お待ちください」

さいごに

「伺います」と「参ります」の違いは理解していただけましたでしょうか? ✓「伺います」の意味は、「自分から目上の相手に出向くこと」 ✓「参ります」は「行くの謙譲語」 ✓「伺います」敬意を払う相手がいない場合使用できない ✓「参ります」は、敬意を払う相手がいなくても使用できるなど

敬語・ビジネスマナーを学びたい方におすすめの書籍

元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では '気の利いた敬語' の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。

 
 
 

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