ローゼマイン フェルディナンド 子供
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
- 10 min read
私のみてる世界。
日々思ったコトやら感じたコトやら。 だらだらと不定期に書いていくつもりです。 まあ主に漫画・アニメについてで、自分用の覚書な最近ですが。
本好きの下剋上 貴族院2㊺犯罪者の子供たち フェルディナンド坊ちゃま
冬の社交界で一体どれだけの貴族が釣れるのか楽しみだ」

「ローゼマイン様にとって危険な貴族は一掃しておかなければ」
……ある意味で一番危険な貴族ってハルトムートじゃないかな?
これまで粛清の計画について聞かされていなかった ヴ ィルフリートシャルロッテメルヒオールは驚く。
「去年の表彰式の時にローゼマインの盾に全員が入れたことを考えても、
子供達に領主一族への敵意や悪意を持っている者はいない。
其方等には領主一族に名を捧げ、連座を免れるように子供達を説得してほしい 」
シュタープを持っていない幼い子供は名捧げの石が準備できないので、名捧げをしている可能性が全くない。
彼等に関しては生まれなかった者として扱う、とジルヴェスター。
「洗礼前の子供達は孤児院で引き取ってもよろしいですか?」
「これ以上青色神官が減ると、神殿は金銭的にも魔力的にもとても困ります。
せめて、魔力のある子供は神殿で確保したいです」
魔術具を持っている優秀な子供には奨学金を出すなどして貴族の子として洗礼式をしても良いと思うのです」
領主か孤児院長が後見人となり、洗礼式の後は城の寮で生活をして貴族の常識を学ぶようにすればどうか。
「魔力のある子は魔術具が動かせます。
貴族として生きていくことができなくても、
神殿で神具に魔力を注ぐお仕事はできます」
青色神官達と同じ水準の生活をする必要はない。
商人に雇ってもらえるようにするつもりなのです 」
魔力を使う仕事を準備すれば平民として生きていくことはできる。
何もしていない幼子を連座で死なせる必要はないし、
「計画を潰していく危険な私を排除しようと考えたのではないだろうか。
わたくし、フェルディナンド様にそんなところへ行ってほしくないです」
「何より、冬であればディートリンデが貴族院に行っていて不在だ。邪魔されることなく、動ける。これは大きい」
魔力の豊富な罪人が大量に集まるとわかっていますし、
「ローゼマイン様は貴族院生活を楽しんでください」
「わたくし、帰ってきた方が良い気がしてきたのですけれど……」
ハルトムートが君のためにやると言ったことは間違いなくやるのだから」
ずいぶんとハルトムートに対する信頼が厚い気がする。 わたしにはきっと任せてもらえないのに。
「申し訳ないがローゼマインを連れて神殿に戻ります。
「あぁ。敵地に切り込むようなものだ。決して準備は怠るな」
「つまり、わたくしが付いているだけでは女性視点が足りてないという意味ですよね?」
「お任せくださいませ、フェルディナンド坊 ちゃま。
……いいえ、ご結婚が決まったのですからこれからは
もっと喜ばしい気分になれると 思っていたのですよ、わたくしは。
このように不安な気持ちで忙しなく送り出すことになるとは露ほども考えていませんでした」
「私もリヒャルダに坊ちゃまと呼ばれている方が
ローゼマイン
本が絡むとすぐ暴走するため、毎回保護者たちに叱られているが、それでも自重はしない。 感情の昂ぶりなどにより、普段は意識的に抑えている(後述)体内魔力が解放され、体内の魔力濃度が飛躍的に上がると、瞳が虹色に変わる。 全属性の魔力を持っている。風の属性か光の属性が一番強い、とマインは推測している。 魔力量は、第四部時点でエーレンフェスト領内第2位。フェルディナンドに劣るものの、マインが現在最も魔力量の伸びしろが高い年代であることを考えると、最終的には作中最高峰の魔力量の持ち主になると思われる。
「身食い」という不治の病に身を冒されている極度の虚弱児で、少し歩いては熱を出して寝込み、興奮しては失神して寝込み、同年代の子供に手を引っ張って走られだけで死にかけて寝込んでいる。 後に、「身食い」とは「体内に貴族並の魔力を持つ平民」であることが発覚する。つまり「身食い」は病名でなく、魔力過多の平民自身を指す。(一般的な平民も体内に魔力自体は保有しているが、非常に微々たるもの) 「身食い」の末路は、成長とともに増えすぎた魔力(熱)が自分の器の許容範囲を超え、制御不可な魔力により心が食われ、身体機能も停止し、死を迎えることとなる。ただし、貴族が作る「魔術具」を手に入れ、魔力を体外に出すことができればこの限りではない。 前世の記憶を思い出した後のマインは、普段その魔力(熱)を、独自で編み出した方法により圧縮し、魔術具がなくても自力での抑え込みに成功している(貴族は増える魔力を吸収して保管する魔術具があるため、ある一定の年齢となるまで自力圧縮せずともよい)。その特殊な圧縮技術はローゼマイン式圧縮方法と名付け、広まっていくことになる。
元々「本須麗乃」が本ばかり読んで人との交流をあまりしなかった影響もあり、精神面は基本的にマインの年齢に引きずられている。そのため、無鉄砲に動いたり、情緒不安定だったり、本音を隠して遠回りに読み取ったりする貴族との会話にも一苦労したり、誰かを追い詰めると考えただけで体調悪化があったりする等、色々な面での本作の制限にもなっている。 また、天性のトラブルメーカーである反面、人との縁に恵まれる傾向にある。 リヒャルダやフェルディナンド曰く、マインは自分と相手の望みや利益を見据えて上手くバランスを取れるコミュニケーションを得意とするが、視野に入らない周囲のニーズへの配慮が不得手のため周りからの補佐がないとことを斜め上に運ぶ方向性がある。自他を困らせて「考えなし」と叱咤を受けることが多いのはこの配慮の傾きが原因で、別に頭を回転させていないわけではない。
また、前世の幅広い読書もあって学友にムスリムがいた影響により様々な価値観を否定せずに触れて学んでそういうものだと受け入れることに長けている。 転生してから様々な階級や職業の視点や価値観を理解していくにあたって強みとなっており、カルチャーショックを乗り越えることや別々の集団の間に立つことにこの柔軟な思考を生かしている。 但しどんなにこの世界の価値観を学んでも、やはり本人の道徳観や思考の基準は根本的に現代日本人のものである。よそ者視点から生まれる独特な発想や当たり前を知らずがゆえの型離れの行動などでよくも悪くも特異性が目立つため場合によっては強みにも弱みにもなれる。 特に命を尊ぶ方向性はこの世界には珍しいため、その信念を曲げないマインは非常に慈悲深い性格だと他人に捉えられる。のちに聖女と持ち上げられるようになる理由のひとつである。
8歳になる少し前の春に、領主ジルヴェスターの養女となるために「ローゼマイン」と名を変え、夏に上級貴族カルステッドの娘として洗礼を受け、貴族として生きていくこととなる。 なお、この世界ではすべての人間が7歳で洗礼を受けるため、「ローゼマイン」は年齢を1歳ごまかして貴族としての洗礼を受け直している。 貴族としてのフルネームは「ローゼマイン・トータ・リンクベルク・アドティ・エーレンフェスト」(エーレンフェスト家の養子、リンクベルク家の娘、ローゼマイン)。
作中での立場と行動
第一部
死にかけて前世の記憶を思い出したマイン。しかし平民として生まれたが故に、本を手に入れることができないどころか、文字を読める者すら周囲にほとんどいない。それでも本を諦めきれないマインは、虚弱体質を押して、まず文字の勉強と紙作りから始めることにした。 異世界の常識、文字、食材や材料を学び、商人になる夢を持つ少年ルッツを知識面でサポートしつつ、父の部下で元旅商人のオットー、商人のベンノ、マルクの協力を得て、植物紙を作ることに成功する。 しかしその一方、少しずつ身を侵食していく熱の正体「身食い」という死に至る病気を知る。平民の手に余る高い魔力を処理して生き延びるには貴族に飼い殺されることになるが、この世界の家族や身内と離れたくないと強く思ったマインはその道を拒み8歳までの余命を受け入れようとする。 そして迎えた洗礼式、マインは神殿で念願の図書室を発見し、図書室に出入りするため神殿の巫女になることを神殿長に直談判し、意外にも生存できる方法を知るのであった。
第二部
領地全体で不足している魔力を奉納することと引き換えに、平民の身でありながら、貴族の子しかなれない青色巫女見習いとしてマインは神殿入りをはたす。 神殿は、貴族の子と平民が厳しく分けられた身分社会。平民でありながら貴族待遇となったマインは、神殿内部で厳しい立場に立たされるが、マインの能力を認める神官長フェルディナンドに保護される。フェルディナンドはマインの魔力の高さから、将来は貴族と縁づかせることを考え、魔力の扱いを習う貴族院の入学年齢となる10歳までに貴族と養子縁組をさせるつもりだった。 あるとき、神殿の孤児院を訪れたマインは、孤児を世話する者がおらず、小さい子供が糞尿にまみれて餓死していく現状を目の当たりにする。壁一枚隔てた場所での惨状が忘れられず懊悩するようになったマインは、本を安心して読む環境を作るために孤児院長となり、改革に乗り出す。 孤児院にいる者たちが自力で収入と食糧を得られるよう、製紙・印刷業の労働をさせることにしたマイン。鍛冶師ヨハンや、絵を描くことが得意な巫女ヴィルマの助けもあり、ついに異世界初の植物紙の本を完成させる。 しかしその一方、神事を行う際にその膨大な魔力のせいでマインは貴族に目を付けられるようになり、平民上がりのマインを疎む神殿長の水面下の動きもあって不穏な影が迫るのだった…。
第三部
第二部で他領の貴族から狙われたマインは、家族を守るために、出自を上級貴族・騎士団長カルステッドの娘と偽り、名も「ローゼマイン」と変え、領主・ジルヴェスターの養女となった。 同時に脆弱さのもう一つの原因、何度も死に掛けたため体内の魔力が固まり魔石になりかけたことが判明。魔力の薬・ユレーヴェを使えば健康的な身体を手に入れ、倒れなくなることを知ったローゼマインは、フェルディナンドの協力で薬作りに身を投げる。 神殿の仕事、工房の監督、貴族社会の勉強、魔力の訓練、金策、領地への魔力供給、体調回復薬の素材収集、領主の家族問題……。 特に、農村ハッセに製紙の工房として孤児院を建ててみたいと考えたことを起因に、手に入れた権力の正しい使い方を学ぶ。 やること山積みの超多忙生活の中、ローゼマインはついに本の量産体制を整えることに成功。特製の絵本とカルタで貴族社会に殴り込みをかける。 ローゼマインとなったマインは、平民の家族と話せない、貴族にも慣れない環境の中、本を作ること、読むこと諦めずに励むことになる。
第四部
毒を受け、死を防ぐためにユレーヴェ(薬)に浸かって眠りについたローゼマイン。その眠りは2年間に及んだ。ローゼマインは10歳になるが、ユレーヴェは成長を止めるので、外見は8歳のまま。 いよいよ、貴族の子弟が魔力の扱いを学ぶ「貴族院」へ向かうことになったローゼマイン。目当てはもちろん国内第二位の規模を誇る図書館! しかし「全講義合格&一学年全員座学合格まで図書館禁止」の無慈悲な命令がローゼマインの前に立ち塞がる。 自重を忘れたローゼマインは一刻も早く図書館へ向かうため全力を発揮。やがてその暴走は大領地の領主候補生や王族の目に留まり……。 エーレンフェストの生徒の成績を底上げしながら、今まで開発したリンシャン・レシピ・髪飾り・本を全国へと広めて領地の地位を上げるようにインフルエンサーとなったローゼマインの図書委員になるための戦いに幕が上がるのだった。
第五部
冬の貴族院生活も3年目。大小様々な悩みを抱えながらも貴族院での本の普及に努めつつ、(本人的には不本意な事も多いが)様々な伝説を作っていくローゼマイン。講義の一環である儀式での新発見をきっかけに、国中で廃れていた神事の重要性が見直され始め、自領で神殿長を務めるローゼマインに、貴族院で神事を行うようにとの王命が下る。 そのような流れから、王族の国家運営に必要不可欠な魔術具の探索も命じられ、念願であった図書館の地下書庫への立ち入り許可を得たローゼマインは、目に映る風景が少しずつ変わり始めていることに気付く……。 話を追うごとに影響範囲を広げてきたローゼマインだが、第五部ではついに王族、そして国家全土の問題にまで関わることとなる。支えであったフェルディナンドの不在、王族による無茶振り、様々な陰謀の気配、新たな加護を得るごとに変わっていく視界の風景と、様々な不安に翻弄されながら、ローゼマインは最大の転機を迎えることになる。
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