レシプロ コンプレッサー 構造
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
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製品情報
1960年に樹脂製リング式無給油コンプレッサーを開発以来約500台の実績があります。 1974年に全環境型摩耗試験機を開発しており、ガスの種類、温度に合わせてリング材と相手摺動部材とを組み合わせた摩耗試験により使用条件に最も適したリング材・相手摺動部材を選定しています。 無給油式は吐出ガス中にオイルを含まないためオイルセパレータが不要となり、コンプレッサー吐出後の後流機器に飛来するオイルの心配がなく、注油装置・廃油タンクも不要で日常保守点検が容易になるメリットがあります。

1969年に世界に先駆けて-160゚C級の超低温LNG ボイルオフガス (Liquefied Natural Gas Boil Off Gas)コンプレッサーを実用化しました。LNG、LEG (Liquid Ethylene Gas), LPG (Liquefied Petroleum Gas) など低温ガス分野では IHI が圧倒的なシェアを持ち、高いエンジニアリング能力と製造ノウハウを保有しています。
API 618 (レシプロ圧縮機の世界標準規格である米国石油協会規格)に適合
API STANDARD 618 Reciprocating Compressor for Petroleum, Chemical, and Gas Industry Serviceに適合しています。
主な技術
ライダーリングはピストンに装着され、運転中は常に往復動の摩耗をしており、摩耗限界に達する前に交換が必要です。 ライダーリングの摩耗量を検知する方法は「ロッドドロップ」による方法が一般的に採用されています。 ロッドドロップ方式はコストに優れ、摩耗の傾向監視が可能です。しかしながら直接摩耗量を測定しているわけではないので、正確な摩耗量の測定が難しいことがあります。
IHI回転機械エンジニアリングは摩耗量を正確に測定できる「ライダーリング摩耗センサ」をオプションでご用意できます。センサをシリンダ内に配置し、ピストンの垂直位置を直接測定するためライダーリングの摩耗量を正確に測定できます。コンピュータによるリアルタイム監視により適切なライダーリングの交換時期の予測が立ち、お客様の保守管理費用を低減できます。また直接測定のため異常摩耗が早期に検知・判断でき、コンプレッサーを長期に渡り安定して運用することができます。 超低温(-160゚C)から高温までの温度域、6.5MPa までの圧力域で対応可能で、かつ防爆地域にも対応できます。 注) ライダーリング摩耗センサをオプション対応できない場合もございます。
オイルフリーレシプロコンプレッサの構造
空気を圧縮する部屋の内部で油を使用しなければ、吐出される圧縮空気に油を含まないクリーンなものが得られます。それによって各種の食品関係、医療関係をはじめ、きれいな空気を必要とする分野にもコンプレッサの利用が広がっていきます。 オイルフリーコンプレッサは、吐出した空気中にオイルを含まない空気が得られ潤滑油の管理という日常の点検事項も軽減されるものです。 往復式のオイルフリーコンプレッサは、潤滑油を使用しない代わりにコンポジットピストン(複合樹脂ピストン)を使い、また圧縮洩れを最小限におさえるため、ピストンリング合い口を圧縮時、理論的に洩れない位置で固定する方法を採用しています。機種としては、給油式とほぼ同じ種類が商品化されています。給油式にありオイルフリー式がないのは、0.2・0.4kWのベルト駆動本体と一部のエンジン駆動形コンプレッサ及び高圧仕様(1.0MPa以上)のコンプレッサです。
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