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ヘラクレス の 難 業

  • Writer: Rolf Reeves
    Rolf Reeves
  • Sep 22, 2023
  • 7 min read

ヘラクレス の 難 業

三か月前… 世界的に暗躍する窃盗犯であり、殺人鬼である'マラスコー'を捕まえるおとり捜査にポワロは参加していた。 高価な宝石を身にまとう一人のうら若き女性が不安な胸の内をポワロに告げる。 彼はいつものように、 「ポワロが必ずあなたを助けます」 と温かな微笑みを浮かべて励ます。 さまざまな合図を確認しあい、あとは'マラスコー'の出現を待つのみ… そう、すべては完璧なはずだった。 だが、そこで彼は大きな失態を犯してしまう……

ふとポワロのそばに近づく人の影。 実はこの上にあるホテルに、あの'マラスコー'が出現することがわかり警察はその捜査を密かに始めていた。 変装した刑事に捜査協力を依頼されるも、'マラスコー'という言葉はポワロの閉ざされた心の傷に、ただ深く突き刺すのみ… すでに、ホテルには一人の警部が潜入しているらしいことだけは聞きながらも、 ポワロは、あの青年の恋人の情報を得ることを優先し、上にいくケーブルカーに乗った。

☆☆☆ 原作はヘラクレスの難業というギリシャ神話をモチーフに12の短編からなっているそうですが、 ほか作品からもいくつかアイテムを借りた格好で、 なんかすんごい盛りだくさんな内容 でした(爆) 事件があちこちで起こるのもあり、ファイナルシーズンの中では一番忙しない回だったような(笑)

ポワロにとってそれは、自らの失態をさらしたこととともに、 約束を守り切れなかった罪 をも背負いこむことになってしまいました。。 が、天は簡単にこの探偵を引退させてはくれないようです。 未来ある若い青年と出会ったことで、 まだ自分が何かしらの役に立てるかもしれないという思い にも駆られて、 ポワロは青年の恋人を探すことをはじめたのかもしれません。

厳かな中になんとも不気味な空間も交わって、 偶然ながらも、一人乗り込んだポワロの身が心配でなりません!!

ある人物が故意かどうかはわからないながらも、明らかにポワロの心の傷口を突き刺すような言動… 一緒に心が痛んで、その瞬間その人物に対しては私好きになれそうにないな…とすら思いました(笑)

そこにいる客たちにはそれぞれ思惑を秘めながら動いているのですが、 最後の最後で ある人物の正体に関してはうまくだまされていたな~と。 その人ぐらいは裏も表もないだろうとすら思っていたので、 終盤その正体がポワロの前で明かされた瞬間、 めっちゃ素敵やん!とちょっとときめきました(笑) いったい、その人物とは…??

「なぜ、君は'三人称'で自分を呼ぶのかね?」 長年のポワロに対する大いなる疑問の一つでありながら、これまで語られることがなかったらしいその謎(爆) 今回いよいよその答えをポワロ自身の口から語られることになります。 個人的には「なるほどね~」と納得。 というか、 そんな深い考えだったことに新鮮に驚きました(爆)

この作品終盤! すんご~~~~い苦いものを受け取らなければならないなんて…。。

ヘラクレスの「十の難行」と「十二の功業」の違いとは?デルポイの巫女が告げる十の仕事とミケーネの王が除外した二つの仕事

ヘラクレスの「十の難行」と「十二の功業」の違いとは?デルポイの巫女が告げる十の仕事とミケーネの王が除外した二つの仕事

前々回 前回 の記事で書いてきたように、ギリシア神話に登場する英雄ヘラクレスが成し遂げたとされる様々な偉業のなかでも、最も有名なものとしては、

彼がミケーネの王であったエウリュステウスのもとに仕えていた時に行ったとされるヘラクレスの十二の功業と呼ばれる偉業が挙げられることになるのですが、

こうした「十二の功業」と呼ばれる物語は、数が二つ減った「十の功業」や「十の難行」といった言葉でも語られることがあります。

それでは、このように、ヘラクレスが成し遂げたとされる功業の数が同じギリシア神話の物語のなかでも、十個と言われたり十二個と言われたりすることがあるのには、具体的にどのような理由があると考えられることになるのでしょうか?

デルポイの巫女が告げるヘラクレスに与えられた「十の仕事」

ギリシア神話の物語なかでは、英雄ヘラクレスがデルポイの神託によって示された神々によって定められた運命の導きによって、世の人々のために功業を成し遂げる道へと進んで行くことになる場面は、

具体的には、以下のような形で語られていくことになります。

ピュートーの巫女はこの時初めてヘラクレスと彼を呼んだ。というのはそれまではアルケイデスと呼ばれていたからである。

彼は、ティリュンスに住み、エウリュステウスに十二年間奉仕して、命ぜられる十の仕事を行い、かくして、と巫女は言った、

功業が完成した後に、彼は不死となるであろう、と。

つまり、上記のギリシア神話における記述にあるように、

デルポイのアポロン神殿に仕えるピュートーの巫女たちがヘラクレスに対して告げた神託の言葉のなかでは、

この時点において、ヘラクレスは、エウリュステウスに仕える十二年の間に彼に命じられることになる 「十の仕事」 、すなわち、 「十の難行」 または 「十の功業」 を成し遂げることを定められていたと考えられることになるのです。

エウリュステウスによって「除外された二つの仕事」とヘラクレスの「十二の功業」

デルポイの神殿で告げられた神託の言葉に従って、ミケーネの王エウリュステウスに命じられた通りに、

ネメアの獅子とレルネーのヒュドラ退治、ケリュネイアの鹿とエリュマントスの猪の生け捕り、アウゲイアスの家畜小屋の掃除、

ステュムパロスの鳥退治とクレタの牡牛の捕獲、ディオメデスの人喰い馬とアマゾンの腰帯の強奪、そして、ゲリュオネスの紅の牛の捕獲という全部で十の難行を順番に成し遂げていくことになるのですが、

こうしてヘラクレスが十の難行をやり終えた時に、

エウリュステウスは、ヘラクレスが二番目に行った功業にあたるレルネーのヒュドラ退治において、自分一人の力だけではなく、

彼の従者であったイオラオスの力を借りて、彼にヘラクレスがたたき落としたヒュドラの首の根元を炎で焼き払らわせて、新しい頭が生えてくるのを妨げることによって、この怪物退治を成し遂げることになったので、

この功業は、彼自身の力だけで成し遂げられたヘラクレス個人の功業としては認めることはできないと判断して、この仕事を神託の言葉においてヘラクレスが成し遂げることを定められた十の功業のうちからは除外してしまうことになります。

ヘラクレスが五番目に行った功業にあたるアウゲイアスの家畜小屋の掃除についても、この仕事においてヘラクレスが家畜小屋の所有者であったアウゲイアス王から仕事の報酬を受け取る約束をとりつけていたことを問題として、

この仕事はあくまでアウゲイアスとの間の契約において報酬の対価として行われた仕事に過ぎないので、それはデルポイの神託の言葉に基づいてミケーネの王である自分の命令に従ってなされた功業として認めることはできないとして、やはり十の功業のうちからは除外してしまうことになります。

先に行った十の功業のうちから、エウリュステウスによって、 レルネーのヒュドラ退治アウゲイアスの家畜小屋の掃除 という 二つの功業が除外 されたことによって、

ヘスペリデスの黄金の林檎の獲得と、地獄の番犬ケルベロスの捕獲という二つの功業を新たに行っていくことになります。

ヘラクレスがデルポイの神託において定められた仕事を完遂したことをエウリュステウスによって認められることになった

ネメアの獅子、ケリュネイアの鹿、エリュマントスの猪、ステュムパロスの鳥、クレタの牡牛、ディオメデスの人喰い馬、アマゾンの腰帯、ゲリュオネスの紅の牛、ヘスペリデスの黄金の林檎、地獄の番犬ケルベロスという十の功業に加えて、

エウリュステウスによって除外されてしまったレルネーのヒュドラとアウゲイアスの家畜小屋という二つの功業ものちにヘラクレスが成し遂げた偉業の内に数え上げられていくことによって、

こうしたヘラクレスがミケーネのエウリュステウスのもとに仕えていた時に成し遂げたとされている 全部で十二の仕事 が、のちに、 ヘラクレスの十二の功業 として広く知れ渡っていくことになっていったと考えられることになるのです。

 
 
 

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