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ブイ チューバー 同人 誌

  • Writer: Rolf Reeves
    Rolf Reeves
  • Sep 22, 2023
  • 7 min read

VTuberさくらみこ、宝鐘マリンによる同人誌朗読問題

・本記事は、'中立的'ではありません。多くの方に'中立的'、'客観的'、'冷静'などと評価していただけるのは大変光栄ですが、100%自分の主観によって書かれています。(事実の抽出ですら、要約して書いているので意図性を否定できません) ・同時に、'同人誌の作者様寄り'、'ホロライブ寄り'ということもありません。「◯◯寄りに感じる」というのは、読まれた方とこの記事の相対的な位置関係を述べているに過ぎず、人によって評価が異なる部分です。この記事は100%筆者の意見寄りであって、特定の人または団体を批判・擁護する目的はありません。 ・したがって、'中立'を期待して読まれると、人によっては期待外れとなることがありますので、お気をつけ下さい。 ・コメント欄における筆者や本記事への意見は歓迎しますが、読者様同士での議論はおやめ下さい。倫理的観点においては、異なる意見が同時並行に存在することが正しいと思っておりますので、自分と異なる意見に対しても寛容な姿勢を見せて頂けますと幸いです。

同人誌朗読問題

【動画から判明した事実(時系列順)】

・さくらみこさんが、同人誌を冷蔵庫に入れた ・宝鐘マリンさんが、同人誌のタイトルを、一部伏せるも識別可能な形で読み上げた ・さくらみこさんが、同人誌の登場人物名を2名読み上げた ・さくらみこさんがカップリングの攻めと受けを「A×B」と発言 ・宝鐘マリンさんが即座に「B×A」と訂正 ・さくらみこさんが表紙(または裏表紙)の一部を想像可能な形で説明した ・「○○(身体の一部)を触っている」 ・宝鐘マリンさんが同人誌のセリフの一文を読み上げた ・2人で終始笑いながら紹介 ・宝鐘マリンさんが同人誌複数冊に対して「好きな(も)の一個もない」と発言した ・さくらみこさんが、「似てるね」「ボイスが脳内で再生されておもろいね」と発言した ・さくらみこさんが、同人誌のセリフの一文を読み上げた ・宝鐘マリンさんが「強気な受けなのね」と発言した ・宝鐘マリンさんが同人誌のセリフの一文を読み上げた ・宝鐘マリンさんが「これは賛否ある展開だね」と内容を評価した ・宝鐘マリンさんが「これじゃ腐女子だよね、この人達もさ……」と内容を評価した ・宝鐘マリンさんが同人誌のセリフの一文を読み上げた ・宝鐘マリンさんが「いいじゃん、いいじゃん、いいじゃん」「いいよこれ結構」「新しい扉だったな」と同人誌の内容を評価した ・さくらみこさんが「イチャイチャオマケもあるね」と同人誌の内容について発言した ・さくらみこさんが「めっちゃ絵上手いよ」と同人誌を評価した ・上記の流れが全体で約6分間配信された

【法的観点】

第一に、Twitterなどで多く上がっていた意見として、「許可をとっていない作品を動画内で公開するのはNG」というものがあった。これ自体は一般的にまっとうな感覚・指摘だが、法的にNGとなるかどうかは「公開」の程度による。

なお、Twitter上では、「同人誌も法的にグレーなのだから今回の侵害行為を主張する権利はない」といった説も見かけられたが、これは誤りである。 確かに法にはクリーンハンズの原則というものがあり、違法行為をしているものが法的保護を求めることは信義則上許されないといった考え方が存在するが、二次創作物については裁判例上で著作権が認められており、クリーンハンズが適用されるような事案ではない。(もっとも、本件はそもそも著作権違反にあたらない事案と思われるため、この論点は結論に影響を与えない。)

同人誌を冷蔵庫に入れること、終始笑いながら同人誌の説明をしていることなどが名誉毀損にあたるという論拠も見られたが、作者に対して失礼にあたらないか?という倫理的な問題はさておき(そこは後述する)、これが名誉毀損や侮辱罪に該当するとまではいえないだろう。 (例えば、名誉毀損というためには対象の社会的評価を落としたといえることが必要だが、本件では絵の上手さや内容を誉める発言もあり、一般的に名誉毀損が認められる事例などと比べ、作者の社会的評価を落としたとはいえない事案だと思われる)

以上より、ホロライブ所属のさくらみこさんと宝鐘マリンさんによる同人誌朗読問題は、法的には特に問題のない行動だといえる。

この同人誌の作者の方が、予期せぬ公開のされ方をして不愉快に思ったことは事実だと思われるが、自分が世の中に発信した作品について(それが一部のゾーニングされた対象への発信だったとしても)、他者に「その作品を取り上げてタイトルや内容を紹介しないでくれ」という権利は、法的には認められていないというのが現状である。

【倫理的観点】

さて、法的に問題がない行動・発言であったとしても、さくらみこさん及び宝鐘マリンさんは企業に属する職業VTuberであり、それによって利益を得ていることもあって、法律だけでなく社会的規範を守って活動することが求められている。

そのため、倫理的批判を避けることはできないのだが、ここで一点前提として断っておきたいのは、何が倫理的批判の対象となるかは、人によって全く異なるということだ。

したがって、二人の発言が健全な批判にさらされることは望ましいことだが、同時に本件に大きな倫理的問題を感じていないという意見も同じくらい尊重されるべきである。 むしろ、それらの異なる意見をすり合わせ、より適切な表現に是正されていくことが望ましいのであって、「アンチだから批判している」「信者だから擁護している」といった安易な決めつけによる理解の放棄は、最も戒められるべき行為ではないか。

故意というのは、「損害を与えるかもしれないという認識」「それでも構わないと損害を与えることを許容する認識」がセットになって、初めて認められる。 本件についてこれを見るに、さくらみこさんや宝鐘マリンさんは「タイトル自体が言葉遊びをしていて面白いので」「ここでタイトルを言ったら動画的に面白いだろう(=笑いが取れそうだ)」という認識はあるが、それが直ちに「同人誌の作者に損害を与えるかもしれない」ということにはあの時点では気づいていないように感じた。ましてや、「同人誌の作者に損害を与えても、面白いから良いのだ」という意図はなおさらなかったように思う。(そんなことをしても、演者2人にとってデメリットが大きく、メリットが小さいので、そう考えるのが合理的だ)

そうだとしても、「同人誌の作者に損害を与えるかもしれない」ことに、気づくべきだったんじゃないの?という話は残る。これが過失だ。

一般的に、自分が読んだ本のタイトルや登場人物、セリフ数点を紹介することは何ら問題のない行為であって、それはそもそも作者の同意を必要としない。(ベストセラー小説の紹介や、前述のシンエヴァの感想などを想像して欲しい)

これに対し、商流に乗せているのだから、公開されるのを望まないのはダブスタでは?という意見や、一般人が同人界隈の特殊な文化を理解しろというのは無茶だ、という意見もあったが、さくらみこさんや宝鐘マリンさんは、普段から同人誌の話をしているということもあって、これらの特殊事情に対する理解は比較的あったのではないかと思われる(その程度の判断は難しいが……)。 したがって、損害発生に気づける立場にあったといえ、結果としてここには過失があったように思われる。

エンターテイメントと、「誰も傷つけない表現」

そんなとき、表現自体を良くないものとして萎縮させるのではなく、「法的に定められた受忍限度を超えない限りは」「自由な表現が許されて」「その表現は健全な批判によって事後的に適切に修正される」という世界観を自分は支持したい。

本件炎上に伴い、Twitter上で様々な言説が披露された。 中には事実誤認や誹謗中傷に近いものもあったが、自分の記事に頂けた有意義なコメントのように、健全な批判や異なる意見のすり合わせが行われていることも観察できた。 我々には、コンテンツや社会をあるべき形に近づける機能と能力がある。

 
 
 

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