デグー 繁殖
- Rolf Reeves
- Sep 22, 2023
- 7 min read
デグー 繁殖
デグーは基本的にトイレを覚えません。 そこら中に排泄するので、こまめに掃除するのが難しい場合は排泄物を直接踏まないよう、網やすのこなどの床にして、排泄物が下に落ちる仕組みにするのがおすすめです。 中には、一度自分のおしっこのにおいがついた場所を覚え、決まった場所でトイレをしてくれる子もいますが、稀です。

デグーのにおいは気になる?
もしデグーがにおうことがあるならば、排泄物が体についていたり、何か病気を発症したりしている可能性があります。 病気が疑われる場合には、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。 排泄物などがついた状態が続くと、皮膚病などの病気になってしまいますので要注意。
デグーの鳴き声は?
興奮したときに「キー」と大きな声で鳴いたり、挨拶代わりに「ピピッ」とさえずったりすることもあります。 どんな時にどんな声で鳴くのか、ぜひ聞いてみてください。また、求愛時にはオスがメスの身体にぴったりとくっついてお互いのにおいを嗅ぎあって、歌をうたいます。オスの歌が気に入らないと、メスは歌にかぶせて鳴き声をあげて拒絶をするんだとか。 飼育下でその鳴き声を聞くことは少ないかもしれませんが、求愛以外にもさまざまな鳴き声を聞かせてくれます。耳をすまして、デグーの鳴き声を聞き分けわれるようになりたいですね。
デグーは家具などをかじる?
答えは、'YES'です。デグーは歯が伸びないよう、本能的にものをかじる動物です。 牧草はもちろんですが、おもちゃのかじり木を入れることでかじりたい欲求を満たしてあげましょう。 ケージの外に出ているときは、電気のコードや、デグーが口にすると危険なものは置かないようにしましょう。
デグーのお手入れは何をすればいい?
なお、ケージの中に砂浴び場を入れっぱなしにしてしまうと、そこで排泄をして汚してしまう場合があります。 砂浴びする時間を決めて、デグーの砂浴びが終わったら取り出しましょう。 また、なかなか豪快に砂を浴びるため、底の浅い容器だと周りに砂が飛び散ってしまいます。お掃除の手間を考えると、底の深めな砂浴び場が良いでしょう。
デグーはどんな風に遊ぶと喜んでくれる?
デグーはコミュニケーションが好きな子が多いです。 顎の下を指でやさしくなでであげると、「もっとして!」と喜んでくれます。 慣れないうちは、無理にさわろうとせず、筒状のケースや瓶などに一度入ってもらってからお部屋に慣らしてあげましょう。 名前を呼んでおやつをあげたり、手の上にのせたりを繰り返すことで、少しずつデグーが慣れてきてくれます。
デグーにしつけはできる?
デグーがかかりやすい病気やケガは?
チモシーなどの繊維質が足りないと、歯が伸び続けてしまい「不正咬合」になってしまいます。しっかりと毎日新鮮な牧草やチモシーをあげて、歯が伸びすぎないようにしてあげましょう。 また不正咬合のもう一つの理由として、『落下』があります。好奇心旺盛な性格のデグーが多いことから、ケージから飛び出したり、抱っこ中に手から飛び降りたりした衝撃で、歯のかみ合わせが合わなくなってしまことがあります。 不正咬合になると、うまくごはんを噛めなくなったり、あるいは痛みによってごはんを食べなくなったりすることがあります。重症化すると命にかかわることもあります。
また、抱っこ中に飛び降りそうなデグーを捕まえようとして、尻尾をつかんでしまい、尻尾の周りの皮膚がずるっと取れてしまう「尾抜け」が起きることがあります。デグーの尻尾には、骨と皮膚をつなげる皮下組織がありません。そのため、ちょっとした力で尻尾の皮膚がとれて骨がむき出しになってしまったり、尻尾自体が切れてしまう(尾切れ)ことがあります。 デグーを捕まえようとして尻尾を掴んだり、足などで踏んでしまったり、ケージに挟まったりなど、人間が気を付けてあげれば防ぐことができるケガのひとつです。 万が一、尾抜けや尾切れが起こってしまった場合には、出血の有無にかかわらず動物病院に連れていきましょう。 適切な処置がされないと、そこから細菌感染を起こしてしまい、最悪の場合命に関わることもあります。
デグー 繁殖
雌雄鑑別は難しくはありません。オスは生殖孔(包皮の出口)と肛門の距離がメスよりも長く、わずかな膨らみをもつ陰嚢が見られみます。オスは生殖孔の開口部を押すと、ペニスが露出することで鑑別ができます。また、 鼠径輪 が開いているため、陰嚢はわずかにしか膨ら見られません。
繁殖
野生のデグーは繁殖する季節が決まっており、繁殖期は5月下旬(チリの秋)に始まり、冬の終わりから早春(9月から10月)に妊娠します〔Woods et al.1975〕。しかし、ペットでは1年中繁殖することが可能です。
性成熟
オスもメスも12〜16週齢で性成熟をしますが〔Ebensperger et al.2005〕、野生では繁殖期が決まっているので、最初の繁殖は53~55週齢で迎えます〔Ebensperger et al.2002〕。オスは精子が作れるようになり、メスは子供をつくれる体になります。
発情
オスは発情すると気があらくなり、砂浴びと尿のマーキングの回数が増えます。オスのメスに対して、尾を振ったり体を震わせたりする求愛行動が見られます。メスに対してオスは後足を上げ、メスに尿をマーキングとしてかけます。これはメスに自分の臭いをよく知ってもらうためです。オスを気にったメスは感じようにオスに排尿マーキングをします〔Ebensperger et al.2002b〕
ペットのメスの発情周期は約3週間で〔Brown et al.2001〕、数日の発情期がみられます。発情すると外陰部は赤色を帯びてわずかに腫大しますが、分かりにくいです。
交配
交配はお見合いからです。 オスとメスを各1頭ずつにさせるか、1 頭のオスに2~3 頭のメスをあてがうハーレム方法をとって下さい。しかし、雌雄での相性の選択が難しく、相性が悪ければすぐにケンカが始まります。それぞれのケージを並べて、お互いの匂いをかがせて、存在を意識させます。慣れてきたらメスをオスのケージに入れます(オスをメスのケージに入れると、メスがオスを攻撃する可能性が高いので注意して下さい)。
メスはオスを気にいると、 ロードシス(Lordosis) と呼ばれる尾を上げた姿勢が見られます。これは交尾を許容しているのです。交尾はオスがメスの背中に回ってペニスを挿入します。交尾ができているかの確認は、メスの外陰部に 膣栓 がついているか否かで判定できます 。交尾をしない場合は別の日に再び行って下さい。相性が悪い場合はペアの組み合わせを変えます。
妊娠
妊娠期間は86~93日と他のげっ歯類と比較して長いです〔Woods et al. 1975〕。お腹の中で子を大きく育ててから出産するというシステムをとっているのです。妊娠診断は動物病院で、触診、レントゲン検査やエコー検査で行います。
妊娠中のデグーには栄養価の高いエサが必要になりますので、カロリーが高いペレットに変えるとよいでしょう。産まれてくる子供の数は、約6(3~10)頭です〔Brown et al.2001〕。
赤ちゃん・子育て
消化機能が完全に発達するの少し時間かかりますので、完全な離乳は21~28日齢〔Braun et al.2003〕が理想です。しかし性成熟をする12〜16週を迎えても、生後約6ヵ月齢までは成体の体のサイズに達しませんが、一般的に最初の繁殖期が来る53~55週齢まで、群れの中に住んでいます。 〔Ebensperger et al.2005, Lee 2004〕。野生のデグーでは、群れの中の他のメスやオスも共同で子育てを手伝います〔Braun et al.2003〕。
デグーの子育ては、赤ちゃんの脳の発達に大きく影響します。子育ての時期に母親と早期に放すと、声の発達、性格の発達、知的/社会的能力、精神障害の欠損をもたらします〔Braun et al.2003,Helmeke et al.2001〕。つまり、子育て中のデグーを親から早くに離すと、様々な異常行動がみられ、自咬などを引きおこす可能性があります。
性成熟 12-16週齢〔Ebensperger et al.2005〕 野生での初回繁殖期 53-55週齢〔Ebensperger et al.2002〕 繁殖形式 季節繁殖(チリでは5月下発情、9-10月に出産)〔Ebensperger et al.2002〕 飼育下では周年繁殖/発情周期は約3週間〔Brown et al.2001〕 妊娠期間 86-93日〔Woods et al. 1975〕 産子数 約6(3-10)頭〔Brown et al.2001〕 離乳 21-28日齢〔Braun et al.2003〕
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参考文献 ■Braun K,Kremz P,Wetzel W,Wagner T,Poeggel G.Influence of parental deprivation on the behavioural development in Octodon degus: Modulation by maternal vocalisations.Dev Psychobiol42.237-245.2003 ■Brown C,Donnelly T.Cataracts and reduced fertility in degus (Octodon degus): Contracts secondary to spontaneous diabetes mellitus.Lab Animal (NY)30 (6).25-26.2001 ■Ebensperger L, Wallern P.Grouping increases the ability of the social rodent, Octodon degus, to detect predators when using exposed microhabitats.OIKOS98.491-497.2002 ■Ebensperger L,Caiozzi A.Male degus, Octodon degus, modify their dustbathing behavior in response to social familiarity of previous dustbathing marks. Revista Chilena de Historia Natural75.157-163.2002b ■Ebensperger L,Hurtado M.Seasonal changes in the time budget of degus, Octadon degus.. Behaviour142.91-112.2005c ■Lee T.Octodon degus: A diurnal, social, and long-lived rodent. ILAR Journal, 45/1: 14-24.2004 ■Helmeke C,Ovtscharoff W, Poeggel G,Braun K.Juvenile emotional experience alters synaptic inputs on pyramidal neurons in the anterior cingulate cortex.Cerebral Cortex11 (8).717-727.2001 ■Woods C.Boraker D.Octodon degus.Mammalian Species67 (5).1975



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