スーツ 前屈み
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
- 13 min read
結婚式で着るメンズスーツの基本。おしゃれにコーデしたい男性が押さえたいマナーや着こなしを画像で紹介
結婚式のメンズスーツで、ゲストとして出席するのにどの立場や役割でも着用できるスーツは「ブラックスーツ」。 また、格式高いフォーマルな結婚式からカジュアルな結婚式まで、会場の雰囲気やフォーマル度を気にすることなくオールマイティに着用できます。 ビジネス用のブラックスーツとフォーマル用のスーツでは、生地や仕立て、シルエットなどに明らかな違いがあるので、ビジネススーツの黒を着用しての出席は避けましょう。

ダークスーツ
友人や同僚としての立場での出席であれば、ダークスーツの着用も問題はありません。 ダークスーツとは濃い色目のスーツのことで、タークネイビーやチャコールグレーなどが代表的です。また、レストランなどで行うカジュアルウェディング、二次会などの場面でも、ブラックスーツほど堅苦しく見えないため、着用の幅は広いでしょう。 ビジネススーツ使用でパンツの裾をダブルにしてしまっている場合は、裾をシングルで用意する必要があります。
柄物のスーツは着用OK?
結婚式では、基本的には無地がおすすめです。 ただ、最近ではある程度マナーが緩やかになってきていて、シャドーストライプと呼ばれる織り柄や、立場が友人の場合は、グレナカートチェックや千鳥格子などの柄物も許容範囲でしょう。 ストライプ柄はビジネススーツによく見られる柄のため、仕事着のイメージが強くなることから、あまりはっきりとしたストライプは避けた方が無難です。 はっきりしたチェック柄も目立ってしまうことが多いため、新郎よりも目立つような服装は、基本的には避けた方がよい柄と言えます。
スーツのデザイン
スーツの素材
結婚式に適したスーツに合わせるシャツ
シャツの色・柄・素材
シャツの色
シャツの柄
シャツの素材
シャツのデザイン
ウィングカラー
レギュラーカラー
結婚式に適したスーツに合わせるネクタイ
スーツに合わせるネクタイの種類
ネクタイ
蝶ネクタイ(ボウタイ)
バロックタイ
バロックタイは、バロック王朝時代に貴族が付けられていたことから、最も格式の高いネクタイです。親族など新郎新婦との間柄がより近い場合や、主賓で参列する場合に、着用されることが多いでしょう。 ベストの着用が必須です。 バロックタイは表側の大剣にあたる部分が短く、ベストを着用しないと、バロックタイとパンツの間に中途半端なスペースが生まれてしまい、バランスが悪くなってしまうため、ベストの着用が必須となります。
アスコットタイ
スーツに合わせるネクタイの色や柄
結婚式に適したスーツに合わせるチーフやアクセサリー
ネクタイピン
ポケットチーフ
現在では、ポケットチーフを差して結婚式に出席する男性がとても増えています。 胸ポケットに挿すだけで一気に華やかな印象になり、スーツに立体感が出ます。結婚式で仕様するポケットチーフはリネンかシルクが一般的ですが、リネンは昼のパーティ、シルクは夕方から夜の結婚式に向いています。 基本は、白かシルバーグレーを選ぶのが無難ですが、簡単におしゃれにコーディネートするなら、ネクタイとセットになったてる色、または同系色を選ぶことです スリーピークス(3つの角が見える折り方)で挿すのが基本です。スリーピークスは、3つの角を立てたフォーマルスタイルです。ポケットチーフを縦と横に1回ずつ三角形になるように折ります。
縫製用語
ジャケットやスラックスのポケットの縁などの留め縫いのことで、 アルファベットのD字状をしているのでD管留めと言われる。 ポケットの縁を縫うことで、力を分散させ、破れるのを 防ぐための補強となっています。 スーツを長持ちさせるために生み出された技術で、 あまり目に触れないながらも耐久性において重要な 役割がある。また、オーダースーツでは、D管止めをする 糸の色を指定することもでき、見た目も繊細で美しく デザイン性も兼ね備えているディティールとなっています。
千鳥掛け
裾や袖口など柔らかい縫い代始末をするときに用いられる まつり方で、縫い糸を斜め45度に交差させ、Xを作るように 上下交互に針を通し、縫い止めます。
装飾的な縫い止め方から、ジャケットの生地ネームや ブランドネームを縫い付ける際にも使われ、 さらに色糸を使った「千鳥掛け」は、オーダースーツ らしいオプションとしてとても人気があります。
この「千鳥掛け」には、縫い止め方によって、 平織テープを使った「略千鳥掛け」、表地まで 通してすくう「立ち千鳥掛け」、縫い代のみすくう 一般的な「普通千鳥掛け」があります。
カンヌキ止め
このカンヌキ止めは別名「ボタンホール・バー」ともいい、 D字の縫い止まり「D管止め」や、三角形のステッチで 作る「クロストライアングル(クローズフート)」も 同じ目的で使われます。
あごぐせ
レディーススーツのジャケットに見られる衿ぐりの下あたりから バストポイントに向けて入れられるダーツのことで、 メンズスーツでも、鳩胸など、バストの大きな人のジャケット着用時、 衿が浮くなどした場合、バストのボリュームを出す、 立体的なシルエットを出したいときの補正として入れられます。
見た目ではわかりにくいダーツを入れることで、 体型を補正し、きれいなシルエットを出す オーダースーツならではの工夫です。
グレーディング
バストやウエストサイズを基本に作られている、 マスターパターン(基本型紙)を部分的に大きくしたり、 小さくするなどして、いろいろなサイズや、体型の お客様の身体に合ったジャケットやパンツを 仕立てるために、型紙を調整すること。 パターンオーダーでスーツを仕立てる際に、 基本体型はAB5なのだが、肩巾寸法をもう少し 欲しいために、肩巾のみ調整し大きめにグレーディング するなど。
また、このグレーディングはオーダースーツの 裁断師のみが行う型紙調整のほか、既製スーツの サイズ種類を数多く展開するために、パタンナーが 行う型紙調整のこともいいます。
このスーツパターンを調整(グレーディング)する 人のことを「グレーダー」と呼びますが、以前は手作業で 行われていましたが、近年は、CADを利用して サイズ調整することも多くなっています。
型入れ
ジャケットやパンツを仕立てる生地の生地巾は、 多くの場合、150cm~110cm程度と決まっているため、 前身頃、後ろ身頃、袖、付属類などオーダーアイテムの 各パーツをこの生地巾(場合によっては長さ)内に、 効率良く組み合わせて並べること。
現在ではCADを用いたコンピュータ裁断が多く 取り入れられていますが、太っていたり、身長が 高い方の要尺を、限られた着分の生地内で上手に 組み合わせて裁断するのも、テーラーや裁断士の 腕の見せどころ。
柄合わせ
スーツを仕立てる際に「柄合わせ」が必要になるのは、 その生地柄が、チェックや比較的太巾のストライプ柄 の場合になります。 仕立てる生地を裁断する時に、柄が崩れないように (つながるように)、ジャケットやスラックスの 左右の身頃や、身頃と袖、前身と後身、ジャケットの 腰ポケットフタやパッチポケットの模様を合わせます。
通常この生地の柄合わせをするためには、無地の生地を 裁断するより、生地の長さが必要になるため、 注文者体型により、着分生地での裁断が難しい場合や、 ベスト付き不可、または要尺が必要になるデザインを 変更など、注意が必要な場合があります。 また、近頃増えてきた、生地をお持込(先地)いただき、 仕立てる場合には、大柄のチェック柄の場合には、 生地を長めにご用意いただく必要があります。
ワタリ巾
ワタリ巾は、渡り巾などとも書きます。 スラックスを平台などに置き、クロッチ部分を水平に採寸した寸法で、 人体のヒップまわり寸法に大きく左右される寸法。 ノータックパンツよりワンタックパンツ、そしてツータックパンツの ほうが、タック量の分だけ、ワタリ巾の太いパンツが作られます。
既製のスラックスでは、ウエストが太ければワタリ巾も広いという ことになりますが、オーダーのスラックスでは、このワタリ巾寸法 を指定することができるので、ノータックパンツでもモモ部分を 極端に太くしたオックスフォードバッグスやバギーパンツなどと いうシルエットのパンツも仕立てることができ、タック入りの パンツならより太めのパンツシルエットを作り出すことができます。 また、逆にストーブパイプや、パイプドステムなどのスリムパンツ には、タックのないノータックパンツのほうが向いていると言えます。
シック
オーダーで仕立てるスラックスでは標準仕様となる、パンツの股部分内側 に付けられる補強用の布のこと。 パンツの前側に付けられるものを「前シック」、 後ろ側に付けられるものを「後ろシック・尻シック」といい、 オーダーパンツでは、この「尻シック・股ずれ防止布」が標準仕様。 フォークピースともいいます。
シックはパンツの力の入る部分や、透け防止等の補強用に 付けられ、特に丈夫にしたい場合、大判の尻シックとしたり、 パンツ生地と共生地で仕立てたりする場合もあります。
フロントダーツ
ジャケットにウエスト部分の絞りを入れるために、 前身頃に入れられるダーツのこと。 平面的な布地を、立体的な身体に沿わせるための 縫製技法(ダーツ・縫込み)で、センター・フロントダーツとも 言われるもの。
このフロントダーツを多めに取れば、ウエストの絞りが きつい(バストとウエストの差寸大きい)、ドロップ差の 大きなジャケットとなり、逆にアメリカントラディショナルモデルの スーツなどの場合、このフロントダーツをとらないことで、 ずん胴的なボックススタイルとする。
また、レディーススーツの場合には、このフロントダーツと いう場合、ジャケットフロントの中心線から、バストポイント に向かって身体の曲線に沿わせるために入れられるダーツのこと。
菱衿
「菱衿」はビジネススーツ標準の衿型となるノッチ衿のこと。 ダブルスーツに付けられることが多いピーク衿は、 「剣衿」と言われます。 どちらもノッチが「V字型のキザミ」を意味するところから、 ピークが「尖った」を意味するところから付けられた 背広衿型の日本での名称。
菱衿(ノッチ衿)は、その時の流行やブランドのパターン (そのキザミの大きさ、衿巾、ゴージ角度や、衿のエッジ) などによって、その形が異なります。 例えば、クラシコスーツならゴージ位置が高く、衿巾も広めなど。
衿吊り(チェーンハンガー)
衿吊りは、ジャケットなど衣服の衿腰や、上衿と背中心の 境目に縫い付けられるテープや布地で、昔のテーラーなどは、 店ネームと一緒にこの衿吊りにも自店の名前を刺繍した テープなどを用いていました。 この衿吊りは、ジャケットをフックなどに引っ掛けて吊るす ときに使います。
チェーンハンガーはこの衿吊りを鎖で作ったもので、 コートなど重い衣服を吊るすとき、丈夫なように 素材を鎖としたもの。
開きみせ(明きみせ)
ジャケットの袖口の作り方で、ボタンをはずして あければ開くように見える仕立て方。 これに対して、本開き(本明き)と言われるものは、 実際にボタンで止めることができる。
袖口の開きみせは装飾的な作りで、開かないように できているため、ボタン穴の穴かがりはなく、 その代わりにこれも飾り縫いとなる切羽が付けられる。
明き(あき)は、衣服に付けられる開いた部分のことで、 脱いだり着たりをしやすくするためだったり、寒暖の調節、 着用感を良くするためなどのもの。
仮縫い
仮縫いはスーツを仕立てる際のひとつの作業。 中縫いなどと呼ばれ、ご注文者の体型に合わせて 裁断されたパーツを、しつけ糸で一旦洋服の形に作ったものを、 着合わせし、補正するためのものです。
イージーオーダーやパターンオーダー、 高級プレタのブランドなどが、メイド トゥ メジャー といっているのは、いわゆる直縫いで、仮縫いがなく、 着用者の寸法に一番近いパターンを使用し、 寸法調整・体型補正を加えた上で、縫製作業を すすめます。
仮縫いをするメリットは多くありますが、 寸法的な微調整を実際に仕立てる服地で、実際に着用し、 確認することができる点。 目で見て調整が必要な寸法を、そのまま本縫いにすすめる ことができるため、仕上がり後のスーツイメージが しやすいです。 反面、仮縫いに対応しているパターンは比較的古いものが多く、 費用・時間ともにかかるため、クラシコスーツや、ブリティッシュスーツ など、現在モードのパターンでスーツを仕立てたい場合には、 不向きです。
肩巾
スーツでいう肩巾は、ジャケットの左肩先~右肩先までの寸法。 ジャケット現物を採寸する場合、衿下2.5cmを測るのが基準と されており、一度には測りづらい場合、左肩先~背縫い線(衿下2.5cm) までの位置を採寸し、2倍する。
この肩巾は流行により広くなったり、狭くなったりしますが、 基本は人体のバスト寸法。バスト寸法が大きければ肩巾も広く、 小さければ狭くなります。 また、メジャーで肩巾を採寸する場合、肩線と腕外側のそれぞれ 延長線上の交点を、肩パッドの厚みなどを考慮して測ります。
一枚仕立て
ジャケットを裏地、芯地などを用いずに仕立てる衣服の 仕立て方。 表地のみで仕立てるので軽い着心地感が得られるため、 夏服や合服用のジャケットや、リバーシブルで使える ジャケット用の仕立て方とされることが多い。 別名「単衣仕立て(ひとえじたて)」
アンコン仕立てと近いものがあり、オーダースーツ Pitty Savile Rowの ナポリクラシコ仕様で同様の着心地感が得られます。
また、切れ目ない1枚続きの布で作られる衣服を いうこともあります。 ジャケットの背を一枚で仕立てるものをワンピースバック。
額縁仕立て
衣服など服地の裏布処理、後始末の仕方で、額縁のように見えることから。 額仕立て若しくは鏡仕立てとも言われるもの。 オーダースーツでは、ジャケットのサイドベンツがこの額縁仕立てで処理されており、 袖を本開き仕立てとする場合の、袖明きがこの額縁仕立てとされることが多い。 また、衿の仕上げ飾りとなるトリミングや、布団の裏布などにも用いられる。 袖本開きの場合の袖先の処理は、額縁仕立てにすると袖丈に伸縮調整の必要が 仕上がり後に出てしまった場合に難しく、敢えて額縁としない選択もできる。 一般に額縁仕立てとなる袖本開きに対して、釦止めをフェイクとし、袖先のみ 本開き同様の切り込みを入れ、額縁仕立てとしたものを「半額縁仕立て」という。
身頃
スーツのジャケットの部分で、衿や袖に対して 胴の部分 を総称する。 前部のことを前身頃、後部を後ろ身頃と呼び、 それぞれ前身、後ろ身と略称される。
洋装、和装ともに用いられ、ワンピースやコート の場合には、胴部分のみでなく裾までを含めて 身頃といいます。
オーダースーツでは前身、後身の巾や、前丈、後ろ丈 の長さは体型補正の際に重要で、前屈みになった 屈伸体型では、前身が短く後身が長く必要。 反り身となった反身体型では、前身が長く後身は 短い補正となります。 身頃、いわゆる身幅は、採寸部位として、 「半胴寸法」と言われるもので、ブリティッシュスーツや クラシコスーツでは、この半胴といわれるウエスト採寸部を 絞り気味に、アメトラスーツでは、フロントダーツを入れないなど して、ボックス型など、シルエットの特徴を出します。
見返し
ジャケットの袖口の裏や、身頃の裏の前部に見られる、表と同じ生地を使った部分のこと。 フェイシング 、または インターフェイシング という。背広の内ポケットの口部分、表地とつないだような感じに仕立てることを、お台場仕立げ※、お台場つきといっているが、高級なもののみにみられる技術である。
ヘムライン
「裾線」・「ふち線」のこと。 ヘムには、布や衣服のへりや縁(ふち)、 縫製時の、「縁縫いをする」「へりを取る」などの意味があります。
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