枯れ 節
- Rolf Reeves
- Oct 30, 2023
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クレマチスが夏に枯れた時に新芽がでるまで回復させた3つの手入れ
春先はツルを伸ばし、緑色の葉を成長させても暑さが増すにつれて成長が鈍り、体調を崩してしまいます。クレマチスは暑さが苦手な品種が多いため猛暑の直射日光で葉が焼けてしまい、葉先が茶色くなり落ち葉のように枯れることがあります。日焼けした葉を触るとパリッと音を鳴らして粉々に崩れてしまうほどです。鉢植えでクレマチスを育てている場合は半日陰になる場所に鉢を移動させ、地植えしている場合は遮光をしてあげましょう。特に夏の日照りや暑さが苦手なので、午前中は朝陽が当たる場所に置き、午後は半日陰になるようにします。夏場は10~11時頃までの朝陽に当てるとよいでしょう。そして、1日を通して風通りの良い涼しい場所がおススメです。

根元に直射日光を当てない
夏の直射日光が根元に当たると土壌の温度が上がってしまいます。クレマチスは暑さに弱いことや根が傷つくと枯れやすいことから根元の保護が大切です。夏の暑さで弱ってしまったら、半日陰で育てると同時に根元に直射日光が当たらないようにウッドチップを置いたり、藁を引いたりして暑さを和らげるようにします。株が弱っている時は元気に使用として肥料を与えないでくださいね。
休眠期に入るまでの手入れ
四季咲き性で強剪定が必要な品種は切り戻すことで蔓を伸ばし花を咲かせることができました。弱剪定のクレマチスは枯れた葉や蔓だけを取り除くだけに留めました。また夏の暑さで弱ってしまったクレマチスの秋口の開花は見送るのことをおススメします。もし花が咲いた場合は剪定をすると体力の消耗を防ぐことができます。花を咲かせるにはエネルギーと体力が必要のため、株が弱ってしまっている状態で花を咲かせる環境を作ってあげると、さらに開花のための体力を消耗して株が弱ってしまう可能性があります。弱ってしまった株に液肥を与えると根腐れをしたり、肥料を与えることで生育状態になってしまい無理に生育させてしまうので、肥料ではなく活性剤などを与え株を休養させるようにします。そして休眠前になったら地面から数えて枝の節2~3節目で剪定し、冬を迎えてあげる準備をします。
半日陰の場所で育てる 根元に直射日光が当たらないようにする 夏場は朝陽~お昼前の日差しを当てる 液肥より活性剤を与える 茶色く枯れてしまった枝は剪定する 秋口の開花は見送る 葉を残し養分(栄養)を株に蓄えさせる 休眠期の前に剪定する
ホップの病害虫とその対処
気温が高くなった時期に葉の裏に発生。猛暑や空梅雨の場合によく出る。葉の裏に小さいながら目視可能、大発生時には蜘蛛の巣の様なモノも発生。初期は葉の表面がやや薄い色抜け、大発生時には茶変黄変等になる。 初期段階で殺ダニ剤を葉裏に噴霧。殺ダニ剤は散布回数に条件があるので確認のこと。大発生になると駆除が難しくなる。周辺の雑草等が温床になる場合もあるので、春先から除草を心掛ける。薬剤抵抗性を付けやすいので、数種の薬剤を順番に使う事。 ・適用薬剤 バロックフロアブル ※効き目があるが使用回数期限を注意 ニッソラン水和剤 ※効き目があるが使用回数期限を注意 アカリタッチ乳剤
〇アオムシ、毛虫類 葉が大きく食害
〇コガネムシ、ハムシ 葉が点状に食害
●ハマキムシ、ミノムシ 葉が綴り状に
●アズキノメイガ、フキノメイガ 茎に食害
気温が高くなってきた晩春、初夏に発生。成虫が卵を産み、茎が羽化した幼虫に食害され穴が開く。食害の穴に糞が多数発生する。 茎をよく観察し、穴や幼虫を確認次第捕殺。気づくのが遅く茎が細いと食害の先が枯れる事もある。枝先が枯れた場合は穴より下で剪定の必要があるが、枝先が枯れていない場合は、薬剤散布か捕殺。 適用薬剤は テルスター水和剤 ※ツル成長後期に散布で成虫活動期の成虫避けとしての長期効果 パダンSG水和剤 ※毬花肥大期に発生状況を見て散布で幼虫駆除効果、残効は短い
●うどんこ病 葉が粉状に白くなる
気温が高くなってきた時期に発生。葉の表面、及び葉裏、茎が白く粉をまぶしたようになる。大発生すると生育が緩慢となる。元気に育っていると障害が出ずらい。古い品種(ザーツ等)や特定の品種(CTZやカシミア、カナディアンレッドヴァイン等)に耐性が少なく発生の可能性が高い様子。逆に、耐性の高い品種は殆ど症状が出ない。 防除は、予防効果のある薬剤と、治療効果のある薬剤を上手く利用し、発生していない時期からの防除と管理を心掛ける。発生時は、症状が出ている葉や茎を取り除き、数日おきに複数回利用可能な薬剤を散布する。散布は葉の表裏にしっかりと散布し、数日水が掛からない様にすると効果が高い(水で薬剤が流れる為)。また畑の場合はこまめな除草を心掛ける。 大発生した畑、もしくは発生しやすい株は、収穫後も継続してカリグリーン等の回数制限のない薬剤散布を行い、翌年への越冬菌を減らす事を心掛ける。
・適用薬剤
カリグリーン ※治療効果。有機栽培での利用、肥料効果もあり、使用回数制限が無くこまめな散布が可能
ハーモメイト水和剤 ※発生初期治療効果。有機栽培での利用可能。使用回数に制限が無くこまめな散布可能
ナリアWDG ※治療、予防効果、ベト病にも効果
オンリーワンフロアブル ※治療、予防効果
アカリタッチ乳剤 ※治療効果。主にハダニへの効果、うどんこ病にも効果はある
●ベト病 葉に斑点、生育の大幅な緩慢、毬花の茶褐変
初期から収穫期まで全時期を通して発生。冷夏や梅雨時期に出やすい。葉や毬花に斑点状の黄変や茶褐変などが生じ、大きく伸びるはずの主幹や側枝の伸びが大幅に悪くなる(節詰まり)。全期間、予防も兼ねて適応の殺菌剤を散布する。圃場に多数発生した場合は、収穫期後、地際から短く剪定、畑全体に数回、コサイド3000等を散布し、畑全体の菌を減らす事。毬花への症状は灰色かび病に似るが、茶変の様子が違う。また、発生した株は必ず畑外で処分する事。 適用薬剤(一部) ユニフォーム粒剤(植え付け時) ※残効が長く春の初期防除に レーバスフロアブル ※効き目が強く防除として欠かせない ナリアWDG ※効き目が強く防除として欠かせない コサイド3000 ※上記薬剤の合間に定期的散布が可能、他の作物に影響がないので同畑内、もしくは近隣に他の作物がある場合はこれが基本となる
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